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葬儀

2024.04.30

回忌の数え方を表で紹介!いつまで回忌法要を行うかも解説

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回忌の数え方をご存知でしょうか?
一周忌は翌年に行うことはイメージがしやすいかと思います。

三回忌以降も故人の死後三年後に行うと思われがちですが、実際には2年後に行います。
そんな回忌の数え方に関して、宗教ごとの違いや回忌の内容も含めて紹介していきます。

回忌とは
法要
回忌とは、 仏教において故人の命日に合わせて節目に行う法事を指します。
正しくは回忌法要と呼び、故人を偲び冥福を祈るために定められた年に故人の命日と同じ月日に行われます。

多くの場合は、故人の家族の自宅や菩提寺の本堂にて行います。
仏壇やお墓の掃除、仏具の準備を行い、僧侶や親族など参列してほしい方へ事前に連絡を行ってから行います。

僧侶に連絡する際は、同時に追善のための卒塔婆の依頼も行います。

また、回忌は毎年行うのではなく決まった年に行うのが一般的です。

回忌の数え方
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回忌の数え方は、一周忌のみ異なりますがそれ以降は一定のルールに基づいて行います。

一周忌は、 ご臨終後一年目、つまりは翌年に行います。

三回忌以降の法要は、 満年齢ではなく数え年で執り行います。
一周忌を除き以下のように考えると考えやすいです。

現在の西暦+回忌数ー1で計算されます。
例えば、2015年に亡くなった方の13回忌は2027年に行います。

法事早見表
法事を行う際の名称と経過年数、没年について以下の表にまとめたため参考にしていただけたら幸いです。

名称    年数    没年
一周忌    1年    2018年
三回忌    2年    2017年
七回忌    6年    2013年
十三回忌    11年    2007年
十七回忌    16年    2003年
二十三回忌    22年    1997年
二十七回忌    26年    1993年
三十三回忌    32年    1987年
三十七回忌    36年    1983年
四十三回忌    42年    1977年
五十回忌    49年    1970年
百回忌    99年    1920年
回忌の内容と流れ
流れ
回忌の内容は以下のようになっています。
参列者やお布施等は、故人の命日から年数が経過するほど小規模に、少額になる傾向にあります。

また、合同で行ったり省略することもあります。

僧侶入場
施主による挨拶
読経
焼香
法話
僧侶退場
施主による挨拶
会食
以下で詳しく見ていきます。

僧侶入場
僧侶が入場します。
自宅で回忌法要を行う場合は僧侶が着席する場所を用意します。

お寺で行う場合は、お寺側で準備するため必要ありません。
始まる時間までに、故人との関係が深い順番に座ります。

施主による挨拶
僧侶が入場したら、施主による簡単な回忌法要開始の挨拶を行います。
この際の挨拶短く簡潔に行います。

読経
僧侶に読経を挙げていただきます。
宗派やお寺により異なりますが、15分ほど行います。

焼香
焼香を行います。
基本的には、前方に着席している人から順番に焼香をします。

法話
法話を聞きます。
法話は仏教の教えを説き聞かせるものですが、回忌法要の場合は5分ほどの軽いものが多くなっています。

僧侶退場
すべて完了すると僧侶が退場します。
この時にお布施とお車代と御膳料をお渡しします。

菩提寺で行う場合はお車代は不要です。
また、僧侶が会食に参加される場合もお膳料は不要です。

施主による挨拶
開始の時と同様に施主による回忌法要終了の挨拶を行います。
開始の挨拶と同様に簡潔に手短に行います。

会食
基本的には、法要後はお斎による参列者のおもてなしを行います。
別室で会食をすることもあれば、会場を移動して行うこともあります。

回忌法要に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

【ご住職監修】法事・法要早見表!何回忌まで行う?回忌法要別の服装やお布施も
第三人生編集部

回忌の数え方の宗教ごとの違い
違い
回忌の数え方は、 基本的に宗派での違いはありません。
しかし、宗派により二十三回忌や二十七回忌を行わなずに二十五回忌を行うなど異なります。

浄土真宗
三十三回忌にて弔い上げです。
基本的には、上記の法事早見表と同様に行います。

弔い上げのに三十七回忌や四十三回忌を行うこともあります。

曹洞宗・日蓮宗
曹洞宗は地方により異なりますが、基本的に十七回忌までは上記の法事早見表と同様に行います。

十七回忌以降は、地域や寺院によって異なりますが通常通り二十三回忌と二十七回忌を執り行う地域と、その代わりとして二十五回忌を行う地域があります。

その後、他の宗派と同じように行います。
寺院により何回忌で弔い上げと考えるかは地域ごとに異なるため、不安な場合は確認することをおすすめします。

真言宗・臨済宗
曹洞宗や日蓮宗と同様に、十七回忌まで他の宗派とお同様に法事早見表の通りに行います。

二十三回忌と二十七回忌は行わず、二十五回忌を行い三十三回忌 で弔い上げとなります。

その後は、法事早見表の通りに行います。

どの宗派も基本的には三十三回忌で弔い上げになりますが、菩提寺やその故人により三十三回忌以降も行う場合や十三回忌で弔い上げとなる方もいます。

基本的な宗派ごとの何回忌を行うかを以下にまとめたのでご参照ください。
また、〇は行う、△はお寺や地域によって異なる、×は行わないことを表しています。

宗派    二十三回忌    二十五回忌    二十七回忌
浄土真宗    〇    ×    〇
曹洞宗・日蓮宗    △    △    △
真言宗・臨済宗    ×    〇    ×
回忌法要は何回?
疑問
宗派により異なりますが、 多くは三十三回忌で弔い上げになります。
実際には、遺族の高齢化などにより十三回忌で弔い上げにする方も多くいらっしゃいます。

弔い上げとは、故人が往生されてご先祖様になることを指します。
多くの場合は、故人が往生し極楽浄土に行くことを祝うため盛大に行います。

回忌法要の前に準備すべきこと
回忌法要の前にすべきことは以下の通りです。

場所と日程の決定
参列者の招待状の作成と送付
会食の会場を決定
お布施の準備
以下で詳しく見ていきます。

場所と日程の決定
お寺や自宅で行うなど法事の場所と日程を決めます。
この際、休日など参列者が集まりやすい日程を選びます。

参列者の招待状の作成と送付
回忌法要に招待する範囲が確定したら招待状を作成します。
その後、法要の一か月前を目安に送付します。

欠席の連絡は2週間前までに届くようにします。
少人数の場合や親しい親族の場合は電話での案内でも問題ありません。

会食の会場を決定
会食を行わない場合は不要ですが、招待客の人数を考え会食を行います。
この際の会場は、斎場や会館、レストランなどが一般的です。

また、会食の際の献杯をしていただく人を決めて依頼します。

お布施の準備
僧侶へのお礼として渡すお布施を用意します。
6など割り切れる金額や9などの数字は避けます。

回忌法要のお布施の相場
お金
法事の際に僧侶にお経をあげていただいた場合は、 お礼の気持ちとしてお布施をお渡しします。

お布施の金額をいくらお渡しすればよいのか悩む方も多くいることと思います。
しかし、お布施はあくまでも気持ちであるため決まりはなく菩提寺との関係や何回忌目かなどにより変化するため、 明確な金額は定まりません。

おおよその基準はあるため以下で見ていきますが、ケースごとに異なります。
また、お布施は読経料と言われることがありますが、正式な言い方ではなく僧侶によっては嫌う方もいるため留意します。

一周忌
一周忌のお布施の金額の目安は、 3~5万円 です。
菩提寺がある方は、親族に尋ねるか菩提寺に聞いてみることをお勧めします。

この際、「お布施はいくら包めばよいですか?」と直接的な言い方は失礼に当たりますし「お気持ちで」と明言を避ける傾向にあるため、「他の檀家さんはいかほど包まれていますか?」などと聞くと良いでしょう。

三回忌以降
三回忌以降のお布施の目安は、 5千~1万円 です。

一般的には、法事や納骨式の際のお布施の金額は月日が経つのと同時に年々低くなる傾向にあります。

お布施の金額に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

法要のお布施の金額相場は?袋の選び方・渡し方も紹介!【専門家監修】
第三人生編集部

法事の時にお布施以外に必要なもの
お布施以外にも、僧侶に渡すものとして、お車代と御膳料があります。

それぞれについて以下で詳しく見ていきます。

お車代
僧侶に自宅や霊園など菩提寺以外の場所に来ていただいた場合は、お布施以外に お車代をお渡しします。
この際の目安は、移動距離により異なりますが 5千円~1万円 です。

僧侶に遠くから来ていただく場合は実費精算となることもありますが、その際は多めに区切りの良い形でお渡しします。
菩提寺で行う場合は不要です。

御膳料
基本的に 法事後は僧侶もお誘いして会食を行います。
この際、会食を行わない場合や僧侶が予定があり会食に参加できない場合があります。

この際に、御食事代として御膳料をお渡しします。

御膳料の目安は、お車代と同じ 5千~1万円 です。
僧侶が会食に参加される際は御膳料は不要です。

回忌法要のお布施の相場を以下にまとめたので参考にしていただけたら幸いです。

回忌    相場
1周忌    3~5万円
3回忌以降    5千円~1万円
お車代    5千円~1万円
御膳料    5千円~1万円
回忌法要の返礼品
法事を行った際は、 参列者の方にお礼として返礼品をお渡しします。
お斎の後もしくは、お斎を行わない、参加されない方は法要後にお返しを渡します。

返礼品の相場
返礼品の相場は、法要後に会食があるか、どのくらいの食事を召し上がっていただくかにより異なりますし、回忌法要の当日にどのくらいの御香典を頂くかも不明であるため、一概には言えません。

おおよその目安としては、 3~5千円 の間で用意します。

また、返礼品のおおよその目安は、頂いた香典や供物の3分の1~半分であるため、高額な御香典を頂いた場合は、後日その分を考慮したうえでお返しします。

返礼品の内容
では、具体的に返礼品にはどのようなものをお返しすればよいのでしょうか?

考え方としては、残らないものが適しています。

法事は、不祝儀であるため残らないものが良いとされいます。
これは、食料や日用品をお渡しします。

また、近年では参列者が帰宅してからお返しを選べるようにカタログギフトをお渡しする方もいます。

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また、せっけんなど重たすぎるものや大きすぎて持ち帰るのが大変なものなど、持ち帰る際に負担が大きいものは避けましょう。

回忌法要の食事
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法要後にお斎と呼ばれる会食を行います。
また、法事は法要後の会食も含めた全体の儀式のことを指すため、この会食も法事の一部であると言えます。

この際、参列した人だけでなく僧侶も含めた方々への感謝の気持ちを込めた席でもありますが、故人を偲び冥福を祈るための場でもあります。

お斎は、菩提寺や自宅、レストランなどで行い、5千円~1万円ほどが一人当たりの値段の目安になります。
法要に参列する方が親族のみなど身内のみの場合は仕出し弁当などによってお斎を短縮し、一人当たり3~5千円のこともあります。

回忌法要での服装
ここからは回忌法要での服装を三回忌以前と七回忌以降に分けて説明します。

三回忌まで
三回忌までは、 葬儀と同様に喪服を着用しましょう。
また、一周忌や三回忌は、平服でお越しくださいなどの案内があった場合は、七回忌以降の服装を参照してください。

男性の場合
男性 喪服
基本的には喪服を着ましょう。
具体的には以下の服装になります。

喪服
黒のネクタイ(ネクタイピンはつけない)
白のワイシャツ
黒の靴下
黒の革靴
女性の場合
女性 喪服 洋式
女性も喪服を着用します。
具体的には以下の服装にです。

アンサンブル
黒の靴下
黒のパンプス
アクセサリー類は結婚指輪と真珠などのネックレス以外のものは外すことがマナーになります。
ネイルアートも、派手なものは前もって落とします。

七回忌以降
多くの場合、七回忌以降は平服でお越しくださいと案内がある場合が多くなっています。
ここで注意していただきたいことは、 平服は普段着やカジュアルな服装のことを指しているわけではなく略喪服でお越しくださいということです。

男性の略喪服は、ダークスーツのことを指し、女性の略喪服はダークカラーのワンピースなどを着用しましょう。

この際、模様はあっても構いませんが、極力無地に近いものを選択します。
しかし、二十三回忌などでラフな格好でお越しくださいと案内にあるのに、 略喪服で参列することは浮いてしまう可能性がある ため注意します。

その場合は、無地の黒い服など華美ではない服装を選択しましょう。

また、靴やアクセサリーに関しては革靴や黒のパンプスなどを履きましょう。
また、お墓まで歩くためランニングシューズなどを履きたい場会は履き替え用の靴として持参します。

回忌の数え方は難しい
今回の記事では回忌の数え方について紹介しました。
一周忌は、故人の亡くなった翌年に行いますが三回忌以降は数え年で行うため少し複雑になります。

そのため、回忌法要があることを失念してしまったなど、故人に対して失礼のないようにします。

三回忌以降は、マイナス1をすることを念頭に置けば間違うことはないでしょう。

❓ 回忌の数え方は?
一周忌のみ命日の1年後と数えます。三回忌以降は回忌数から1を引いた数を亡くなった年に足して数えます。詳しくはこちらをご覧ください。

❓ 回忌の数え方の宗派による違いは?
浄土真宗は三十三回忌ではなく三十七回忌や四十三回忌まで行うことがあります。また、曹洞宗や日蓮宗は二十三回忌と二十七回忌をまとめて二十五回忌の時期に行う場合があります。詳しくはこちらをご覧ください。

❓ 回忌法要は何回まで行う?
三十三回忌でご先祖様として扱う弔い上げとして回忌法要を最後にすることが多いです。遺族の年齢によっては弔い上げが十三回忌などに早まることもあります。詳しくはこちらをご覧ください。

❓ 回忌法要の御布施の相場は?
お布施の相場は、49日法要と一周忌は3万円から5万円です。三回忌以降は1万円から5万円とやや減額します。詳しくはこちらをご覧ください。

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