体にいい飲み物とは?おすすめとNG飲料
50代後半から60代になると体力や代謝が若い頃とは異なり、健康維持のためには日々の習慣を気にかけていかなければなりません。健康について意識するようになる方も多い一方で、「健康に良い飲み物を摂りたいけれど、どれを選べばいいのかわからない」「毎日水分は取っているけれど、本当に体に良いのか心配」という声をよく耳にします。
この記事では、健康効果を期待できるおすすめの飲み物や控えめにした方が良い飲み物についてご紹介します。
毎日の水分補給はなぜ重要?
私たちの体は、年齢を重ねるにつれて水分量が減少していきます。
そのため、シニア世代では特に意識的な水分補給が重要です。
適切な水分摂取は以下の点で大切です。
血液循環の促進
体の隅々まで酸素や栄養を運び、老廃物を回収するのに役立ちます。
老廃物の排出
汗や尿を通じて体内の不要な物質を排出し、体調を整えます。
体温調節
暑さや寒さから体を守り、快適な体温を保ちます。
脱水症状の予防
めまいや疲労感、場合によっては重大な健康問題を防ぎます。
私たちの体は約60%が水分で構成されており、体内の様々な機能を支えるためには十分な水分補給が欠かせません。
水分は血液循環を促進し、老廃物を効率よく排出する役割を果たします。
また、体温調節にも重要であり、これらの機能が正常に働くことで健康を維持することができるのです。
1日に必要な水分摂取量は約2.5リットルですが、食事から摂取できる水分や体内で生成される水分を考慮すると、飲み水からは約1.2リットルの摂取が目安です。
脱水症状を防ぎましょう
脱水症状は特に高齢者にとって危険です。
水分が不足すると、血液の流れが悪くなり、老廃物が体内に蓄積しやすくなります。
加齢に伴って体温調節機能が低下しますが、水分不足でさらに体温調節が難しくなり、熱中症などのリスクが高まります。
熱中症対策や水分補給のコツについてはこちらで詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
人間は、成人において体重の約60~65パーセントが水分で構成されています。人の水分が5%不足すると脱水症状や熱中症などの症状が現れ、さらに水分が20%不足すると最悪の場合、生命の危険にさらされることもあります。
健康を維持するためには十分な水分補給が不可欠であると言えるでしょう。
では、毎日の水分補給に良い飲み物は一体何でしょうか?ここからは具体的な飲み物について紹介します。
おすすめの健康的な飲み物
水
最もシンプルで健康的な飲み物は水です。
カフェインや糖分を含まないため、安心して飲むことができます。特に、寝る前の水分補給には最適です。水道水の味やPFOS・PFOAなど水質が気になる方は、浄水器やウォーターサーバーを利用する、あるいは市販の水を利用すると良いでしょう。
白湯(さゆ)
50℃程度のぬるま湯です。体を内側から温め、代謝を促進する効果が期待できます。
寒い季節には特におすすめで、消化機能の改善にも役立ちます。簡単に作ることができ、ハチミツやレモンを加えることで味に変化をつけることもできます。
麦茶
ノンカフェインで、ミネラルを豊富に含む麦茶は、日常的な水分補給に適しています。
利尿作用もあり、むくみ解消に役立ちます。胃の粘膜を保護する効果もあり、健康面で多くのメリットがあります。
緑茶
緑茶は感染症や風邪を予防する効果など、様々な健康効果がある飲み物です。
日本人にとっては昔から長い間愛飲されてきました。
緑茶の健康効果や飲み方について詳しくこちらの記事で解説していますので、あわせて参考にしてください。
ルイボスティー
カフェインを含まないハーブティーです。
ポリフェノールが豊富で、リラックス効果も期待できます。美容効果も期待できるため、特に女性におすすめです。
ルイボスティーの健康効果についてはこちらで詳しく解説しています。
どれも体に良い飲み物ですが、飲み過ぎは禁物です。適量を摂取してください。
飲みすぎ注意!避けるべき飲み物
コーヒー
カフェインを含むため、特に就寝前の摂取は控えめにしましょう。飲む場合は午前中に飲むことをおすすめします。利尿作用もあるので、飲みすぎると脱水のリスクがあります。
そのほか、カルシウム吸収の阻害などの副作用が懸念されますので、1日2~3杯程度を目安に摂取するのが良いでしょう。
ジュース・炭酸飲料
これらは糖分が多く含まれており、過剰摂取は血糖値の急上昇を招き、健康に悪影響を与える可能性があります。
嗜好品として楽しむ程度に留めることが大切です。
特に暑い夏はスポーツ飲料などを飲む機会があるかもしれませんが、糖分を多く含んでいることに変わりありません。
飲み過ぎないよう気を付けてください。
エナジードリンク
エナジードリンクはカフェインや糖分が高濃度で含まれており、過剰摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。疲労回復にはこまめな休憩や質の高い睡眠を取ることが重要です。
健康的な水分補給のポイント
高齢になると喉の渇きを感じにくくなります。喉が渇かないことから、つい水分補給を怠ってしまうこともあります。特に暑い夏の日には意識して積極的に水分補給するようにしてください。
こまめに水分を摂る
喉が渇く前に少しずつ飲むことを心がけましょう。水分をとるタイミングを予め決めておくと水分補給しやすくなります。
食事と一緒に水分を摂る
消化を助け、栄養の吸収を促進します。食欲がない時でも、必ず水は一杯飲むようにしましょう。
運動前後や入浴前後は特に注意
汗をかいた後は意識的に水分補給をしましょう。
例えばお風呂上りに水をコップ一杯飲むようにする、など習慣化すると忘れることなく水分補給できます。
季節や体調に合わせて調整
暑い季節や体調が優れない時は、より多くの水分が必要です。こまめに水分補給してださい。
日々の水分補給を意識するだけでも、より健康的な生活を送ることができます。
この記事を参考に、ご自身に合った飲み物を見つけ、快適な毎日をお過ごしください。疑問や不安がある場合は、かかりつけの医師にご相談することをおすすめします。
まとめ
適切な水分補給は健康維持に欠かせないものです。
水や白湯など、健康的な飲み物を積極的に取り入れ、ジュースや炭酸飲料、エナジードリンクは控えめに、飲む場合は適量を守ることが重要です。
日々の水分補給を意識し、飲むものを少し変えるだけでも健康な状態になります。本記事が参考になれば幸いです。