60代からの老後海外移住完全ガイド:おすすめ国と注意点
「老後の生活費が不安」、「今の生活を変えたい」と考えている方は必見です!
本記事では、老後の海外移住におすすめの国と注意点について詳しく解説します。 東南アジア諸国を中心に、物価が安く、治安も良好な移住先をご紹介します。
年金収入で充実した生活を送りたい方、新たな人生をスタートさせたい方、家族や親族に旅行先を提供したい方にはおすすめです。
後半では、海外移住に必要な手続きやビザ取得、現地の文化や医療体制など、移住前に知っておくべき重要な注意点も詳しく解説します。
本記事を読んで、老後の海外移住の準備の参考にしてください。
老後の海外移住におすすめの国
老後の海外移住を検討する際には、安全性、医療費、物価、そして日本語対応の4つの要素が重要となります。これらの要素をバランス良く満たす国を探し出すことは、充実したセカンドライフを送るために不可欠と言えるでしょう。
では、安全で医療費が安く、物価も比較的低い国はどこの国でしょうか?
いくつかの国が挙げられるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
マレーシア:物価が安く、治安も良好な人気の移住先
マレーシアは、長期滞在希望先として人気が高く、2006年から2019年まで14年間、トップ10にランクインしています。熱帯の国というイメージを持つ方も多いですが、日本の夏のように湿度が高く、厳しい暑さが続くわけではありません。日中はカラッとした暑さで、朝晩は涼しいため過ごしやすい気候です。日本の寒暖差に苦労されている高齢者の方々にとっても、安心できる環境と言えるでしょう。
公用語はマレー語ですが、英語も広く通用するため、コミュニケーション面での不安は少ないと言えるでしょう。物価も比較的安価で、治安の良さも魅力の一つです。刺激の多い国にずっと住むのは避けたいという方にとっても、安心して穏やかな生活を送ることができます。
タイ:温暖な気候と豊かな文化が魅力!
タイは、長年、移住先として人気が高く、低価格な物価が魅力です。年金収入だけで、日本でリタイア前に過ごしていた生活水準を維持できるため、シニア世代にとって特に魅力的です。タイは熱帯気候のため、一年を通して気温が高く、温暖な気候が魅力ですが、蒸し暑い時期もあるため注意が必要です。治安が良く、多くの日本人が居住しているため、安全面でも安心感があります。
フィリピン:英語圏で、親しみやすい国民性も魅力
フィリピンは日本との時差がわずか1時間と短く、フライト時間も4時間程度と比較的短いため、日本への帰国を頻繁に予定している人にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。
青い海に囲まれたフィリピンでは、のんびりと穏やかな生活を送ることが期待できます。
ただし、タイと同様に熱帯気候であるため、蒸し暑い時期が続くことを覚悟しておく必要があります。夏の暑さに弱い方は、4月から6月にかけて実際に訪れてみて、気候への適応度合いを確認することをおすすめします。フィリピンは物価が安く、リタイアメント世代の日本人にとって安心できる環境が整っていることも魅力です。
マレーシア、タイ、フィリピンの他にも、ベトナムやカンボジアなどの東南アジア諸国は温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、比較的物価が安いので穏やかな生活を送るのに適した環境と言えます。
一方で、日本語を話す人が多く、日本文化にも理解がある国としては、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスなどが挙げられます。これらの国々は、日本との距離が比較的近く、日本食レストランや日本人が経営する商店も多く、生活に困ることは少ないかもしれません。
これらのことを総合的に考慮すると、老後の海外移住先として東南アジア諸国がいいかもしれません。ただし、移住先の選択は、個人の価値観やライフスタイルによって異なるため、事前に十分な情報収集と現地調査を行うことが重要です。
老後に海外移住をするメリット
高齢期に海外移住を選択する利点は、経済的な側面、気候面、そして生活の多様性という3つの主要な要素に集約されます。
まず、経済的なメリットとして、多くの国において日本の生活費と比べて大幅に低い水準で生活できる点が挙げられます。特に食費や住居費は、日本の半分以下となるケースも少なくありません。これは、老後の生活費を抑え、安定した生活を送る上で大きな魅力となります。
生活費が安い
次に、気候面においては、日本のような四季の変化が激しく、高齢者にとって負担が大きくなる場合がある気候とは異なり、温暖な気候の国が多く存在します。特に東南アジアや地中海沿岸地域は、温暖な気候と美しい自然に恵まれ、穏やかな老後生活を送るのに適しています。
気候が良い
最後に、海外移住は、新しい文化に触れる機会を提供し、人生観を豊かにする可能性を秘めています。異なる言語や習慣に触れることで、刺激を受け、新たな視点を得ることができ、高齢期であっても、若々しい活力を維持するのに役立ちます。さらに、海外で新たな友人関係を築くことで、老後の生活をより充実したものにすることができます。
年金収入で充実した生活を実現できる
年金収入のみで生活していくことに不安を抱えている方は、海外移住という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。現在の生活費と、定年後の見込み収入を比較し、日本で生活していくことが困難だと判断された場合は、海外移住を検討してみる価値があります。
家族や親族に、旅行先を提供できる
海外移住は、孫にとって両親の実家への帰省を海外旅行へと変化させ、魅力を高める効果があります。海外での生活を経験することで、孫は異なる文化や価値観に触れ、国際的な視野を育むことができます。帰省という従来の概念を超え、海外旅行というワクワクする体験を提供することで、孫が積極的に両親の実家に足を運びたくなる可能性を高めることができます。
海外移住は、将来的な相続対策としても有効です。現地に不動産を購入し、相続財産として残すことで、子や孫に海外での生活の拠点、あるいはリフレッシュできる場所を提供できます。海外不動産は、国内不動産とは異なる魅力を持つため、子や孫にとって貴重な資産となる可能性があります。
新たな人生を始めるチャンス!
定年退職後は、これまで会社中心だった生活から、家庭中心の生活へとシフトする方が多く見られます。また、正社員からパートやアルバイトなど、働き方を大きく変える方も少なくありません。それは、人生の新たな章の始まりであり、「第二の人生」の幕開けと言えるでしょう。多くの人が、この新しいステージに期待と希望を抱いているはずです。そして、海外移住は、そうした「第二の人生」をさらに大きく変える、特別な選択肢となります。全く新しい環境、文化、そして人々との出会い。移住は、まさに「第二の人生」のスタート地点と言えるでしょう。
海外移住は、これまでの人生経験や価値観を大きく変え、全く新しい視点を与えてくれます。未知の土地での生活は、多くの困難や課題に直面する一方、想像をはるかに超える喜びや発見をもたらすでしょう。言葉や文化の違いを乗り越え、現地の住民と交流することで、世界の見方や自分自身の価値観を再認識できる貴重な機会となります。
老後に海外移住をする注意点
海外移住を老後の選択肢として検討する際には、いくつかの重要な要素を考慮する必要があります。
ビザの取得
海外移住における最初の大きな課題です。永住を希望する場合、国が定める条件を満たす必要があり、手続きも複雑になる可能性があります。観光ビザの場合、滞在期間が限られているため、移住先の国のビザに関する情報を事前に十分に調査し、計画的に準備を進めることが重要です。
移住先の生活費
日本と比較して高額になる可能性がある点に注意が必要です。特に、物価の高い都市部では、生活費がかさむ可能性が高いため、事前に移住先の物価や生活費を調査し、予算を立てることが不可欠です。生活費の計画は、移住後の安定した生活を送るために非常に重要です。
医療制度
国によって大きく異なり、移住後の医療費が日本よりも高額になる可能性があります。そのため、事前に海外医療保険に加入しておくことが推奨されます。また、移住先の国の医療制度や医療費に関する情報を事前に収集しておくことで、万が一の際に安心して対応できる体制を整えられます。
年金受給資格を確認し、手続きを済ませておく
海外への移住を検討されている方は、年金の手続きについてしっかりと確認することが重要です。移住前に、居住していた市区町村に海外転出届を提出しましょう。その後、年金制度の変更に伴い、任意加入の手続きが必要となる場合もあります。65歳に達した際には、年金受給の権利を取得するため、年金請求の手続きを忘れずに行うようにしましょう。
海外での医療体制を理解し、保険加入を検討する
海外では、日本の健康保険証は利用できません。そのため、医療費は全額自己負担となり、高額な費用が発生する可能性があります。移住前に、現地の医療制度についてよく理解し、海外旅行保険や移住先の国の医療保険への加入を検討しましょう。医療費は、国や地域、病院によって大きく異なるため、事前に情報収集を行い、万が一の事態に備えておくことが大切です。
ビザ取得方法を調べ、必要な手続きを行う
長期滞在を希望する場合は、ビザの取得が必須です。ビザの種類や有効期間、利用できる条件は国によって異なります。例えば、リタイアメントビザを取得するには、一定の貯蓄額を証明する必要がある国もあります。そのため、渡航前にビザに関する情報を十分に調査することが重要です。ビザ取得に必要な条件は国によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
現地の言語や文化を学ぶ
海外移住を検討しているなら、実際に現地で生活を体験することを強くお勧めします。長期滞在を通じて、気候、物価、文化など、移住先の様々な側面を肌で感じることができ、漠然としたイメージを具体的なものにできます。
移住をきめる際は、配偶者との意見を合わせることも重要です。移住を決める前に必ず一緒に現地へ訪れ、ある程度の期間その土地で暮らしたうえで、互いの意見を交わし、納得のいく結論に至るよう話し合いを進めることが大切です。
老後海外移住のポイント
老後の海外移住は、年金収入で充実した生活を送ったり、新たな人生を始めるチャンスを得たり、家族や親族に旅行先を提供できるなど、多くのメリットがあります。しかし、海外移住には、年金受給資格の確認や医療体制の理解、ビザ取得、言語や文化の学習、住居の処分など、様々な準備が必要です。これらの注意点を確認し、計画的に準備を進めることで、安心して海外移住を実現できます。