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葬儀

2024.04.24

正しいお布施の入れ方は?包み方やお布施袋の選び方についても解説!

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葬儀や法要でお世話になった僧侶に謝礼として渡すものに、お布施があります。
お布施の金額はもちろん、お札の入れ方についても失礼のない入れ方をしなければなりません。

どのような入れ方が失礼にあたらない入れ方なのでしょう。
お布施の入れ方はじめ、目的、金額、向き等について詳しく解説したいと思います。

この記事の結論

お布施のお札には新札を用意します。お札の入れ方は、封筒の表面側をお札の表にし、肖像画が封筒の入り口側にくるようにします。

お布施の正しい包み方は、お札を半紙で包み、さらに奉書紙で包みます。それを袱紗でさらに包んで持っていくのが基本です。

お布施の目的

お布施は、葬儀・法要の際に読経をしていただくための謝礼になります。
仏教では、故人の供養、先祖をお祀りしていただいている感謝を意味します。

ご本尊をお祀りするお寺への寄付・援助としてお渡しするお金のことをいいます。

お布施とはいう言葉がどこから伝来し、どのように名付けられたのか、ご存知でしょうか。

お布施という言葉はインド伝来です。

インドのある村で僧侶が説法をしながら回っていたところ、一軒の貧しい家に辿り着きます。

その家の住民は有り難いことだと感動しますが、貧しい故に何のお礼もできません。

薄汚れた布をお礼として差し出したところ、僧侶はその布を有り難く受取りました。

それをつぎはぎにしてつくったのが袈裟です。
これが袈裟の語源となり、お布施という言葉を生み出しました。

ちなみに、 お布施は仏教では悟りの彼岸に至るまでに実践する六波羅蜜の一つになります。

お布施の入れ方

僧侶にお渡しするお布施の入れ方で悩む方も少なくありません。
ここではお札の入れ方を中心に、分かりやすく説明したいと思います。

お札の向き

お札の正しい入れ方についてですが、入れ方を間違えないよう注意しましょう。
正しい入れ方は、肖像画が印刷されている方を封筒の表にくるように入れます。

10000円札を入れるのであれば、福沢諭吉が表にくるように入れてください。
その時、福沢諭吉の肖像画が上になるように入れます。
封を開けた時、僧侶の正面に福沢諭吉の肖像画がすぐ見えるように入れましょう。

それが、正しい入れ方です。
一般的に香典とは逆の入れ方になりますが、これが、正しい入れ方です。

僧侶にお渡しするお布施は僧侶への謝礼であるため、慶事と同様の入れ方になります。
僧侶に不幸があったわけではないので、弔事の入れ方をする必要はありません。

お札は新札かきれいなものを使いましょう

お布施に入れるお札は、新札を選びましょう。
新札がない場合は、比較的綺麗なお札であれば問題ありません。

香典に包むお札は古いお札が一般的です。
しかし、 僧侶にお渡しするお布施は法要での読経、戒名等をいただく謝礼となるものです。

ですので、 新しいお札を用意するのが正しいお布施の入れ方です。
間違った解釈で古いお札を使用すると、あとで後悔することになりかねません。

マナー違反にならないよう、お札の入れ方に関しては十分に注意しましょう。

お布施袋に入れる金額相場

初めての葬儀、法要では僧侶にお渡しするお布施の入れ方、金額で迷う方も多いでしょう。

ここでは、 お布施の金額相場について、それぞれの法要ごとに説明 したいと思います。

お葬式

一般的なお葬式のお布施の相場は、30000~200000円です。

重要な役割を果たしてくれる僧侶への謝礼としてお渡しするお布施は、失礼のないよう、 お札の入れ方にも注意してお渡ししましょう。

戒名をいただく際のお布施の相場金額は以下の通りです。
宗派 相場金額
真言宗 30000円
浄土宗 葬儀のお布施の1割
浄土真宗 葬儀のお布施の1割
曹洞宗 30000~100000円
天台宗 30000~50000円
臨済宗 30000~50000円
日蓮宗 50000円

忌日法要

忌日法要のお布施の相場は、30000~50000円です。

ちなみに、 忌日法要とは亡くなった日から7日ごとに行う法要のことになります。

法要が終わり、気力体力ともに落ち込む時期ですので、お布施の入れ方は間違いないよう注意しましょう。

四十九日法要

四十九日法要の一般的なお布施の相場は、30000~50000円です。

ただし、宗派によって金額相場が大きく異なりますので、注意しましょう。
宗派 相場金額
真言宗 30000~50000円
浄土宗 10000~30000円
浄土真宗 10000~30000円
曹洞宗 10000円
天台宗 10000円
臨済宗 10000円
日蓮宗 10000~30000円
四十九日のお布施に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

初盆

初盆のお布施の相場は、30000~50000円です。
初盆は四十九日があけて初めてのお盆になります。

多めに包むのが良いのではと、お金の入れ方で悩む方も多いでしょう。
宗派 相場金額
真言宗 10000~100000円
浄土宗 30000円
浄土真宗 30000円
曹洞宗 30000円
天台宗 30000円
臨済宗 30000円
日蓮宗 30000円
初盆に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

一周忌法要

一周忌法要のお布施の相場は、30000円です。
各宗派の一周忌法要のお布施の金額は以下の通りです。
宗派 相場金額
真言宗 3万~10万円
浄土宗 3万~5万円
浄土真宗 2万~3万円
曹洞宗 3万~10万円
天台宗 3万~5万円
臨済宗 3万円
日蓮宗 3万円
一周忌のお布施に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

三回忌以降

三回忌法要のお布施の相場は、10000~50000円です。
三回忌以降の法要に関しても、金額相場は10000~50000円となっています。

七回忌、十三回忌と続きますので、お布施の入れ方で迷うことのないよう注意しましょう。

お布施の金額に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

お布施の包み方

お布施の包み方は、正式には日本古来の奉書紙を用います。
奉書紙は下位の者への指示命令を下す際に用いられた紙になります。

このことから、正式な入れ方をする場合には奉書紙が使用されます。
正式な入れ方、包み方について、説明していきましょう。
奉書紙に包む
お布施は僧侶にお渡しするものですので、できれば、正しい入れ方でお渡ししましょう。

おすすめは、日本古来より使用されてきた奉書紙です。
ちなみに、奉書紙とは和紙のことです。

日本では古来より指示命令を行う際には奉書紙が用いられてきたという歴史があります。
この歴史を重んじることから、お札の正しい入れ方は奉書紙に包んでお渡しすることとされています。

奉書紙には表と裏がありますので、入れ方を間違いないようにしましょう。
裏がざらざらした方、表がつるつるした方になります。

お札を包むのは、ざらざらした方を内側にし、つるつるした方を外にします。
しかし、そのまま僧侶にお渡しするのは厳禁です。

お布施の正式な入れ方は、まずお札を半紙で包み、その上から奉書紙で包まなければなりません。
正しい入れ方ができるよう、 法要の席では習字で使用する半紙も用意しておきましょう。

お布施の正しい入れ方、渡し方をマスターしておけば、その後の法要で困ることもないでしょう。
白い封筒に包む
正式な入れ方でお布施をお渡ししたい場合は奉書紙が必要です。
ですが、 用意できない場合は真っ白の封筒でも構いません。

真っ白の封筒でも郵便番号を記載してあるタイプは正しい入れ方にはなりません。
現在市販されている真っ白の封筒には中袋のあるタイプ、無いタイプの2種類があります。

購入する際、迷う方も多いでしょう。
ですが、中袋のあるタイプを使う場合は、注意が必要です。

エリアによっては不幸が重なるとされ、嫌われる場合がありますので、注意しましょう。
正しい入れ方でお渡しする際は中袋の無いタイプを選び、新しいお札を入れることをおすすめします。

水引きは必要か?
まず、 水引きのある不祝儀袋はお布施には使用できません。
不祝儀袋とは弔事に使用するものであり、僧侶への謝礼として使用する場合には使用しません。

お布施は入れ方、渡し方を守るのが基本 ですので、失礼にならないよう、十分に注意しておきましょう。

袱紗の包み方
僧侶にお布施をお渡しする際、袱紗に包み持参するのが正しいマナーです。
法要では袱紗は、一般的には無地のものを使用します。

鶴や亀等の縁起の良い柄を金糸でデザインしたものは、結婚式等の慶事以外には使用できません。

法要の場合は紫やグレー、紺等の無地のものを使用しましょう。
では包み方についてですが、上に角がくるように袱紗を広げたら、中央に封筒を置きます。

まず、右側から中央に、続いて、下の角を持ち上げて上に、その後、上の角を持って下に折ります。

最後に、左側の角を封筒の中央から右側に移動させて反対側に折り込んでしまえば完成となります。

お布施の書き方

僧侶にお渡しするお布施への表書きは絶対に間違ってはいけません。
失礼になりますので、注意して記載しましょう。

表書きの書き方、中袋のある場合とない場合について説明します。

お布施の表書きに使用する墨は、通常の墨であり、薄墨ではありません。
お布施は僧侶への謝礼になりますので、薄墨では書きません。

毛筆が苦手な方はペンタイプの筆ペンが売られていますので、それを使用しましょう。

表書きの書き方

お布施の表書きは「お布施」、または「御布施」と書きます。
現在毛筆を書く習慣が薄れたこともあり、毛筆が苦手な方も少なくありません。

そんな時は 「お布施」「御布施」と始めから印刷されている封筒を購入しましょう。

あとは 「お布施」の下に「〇〇家」、「〇〇〇〇」とフルネームで名前を記載します。

これで、表書きは完成です。

中袋の書き方

僧侶へのお布施で入れ方、渡し方に気をつけなければならないのが、中袋があるタイプです。

中袋がある場合、 封筒に「お布施」と印刷されているものには、金額、住所、名前を記載します。

金額は表紙の中央、住所、名前を入れる場合は裏表紙の右下側に住所・氏名・金額を旧字体で記載します。

ちなみに、 中袋も表書き同様、通常の墨を使用します。

中袋が無い場合

中袋が無い場合は、わざわざ買ってまで用意する必要はありません。

宗派、エリアによって中袋を使用することを不幸が重なるとして嫌う場合もあります。

その場合、 一重の封筒のままでも問題ありません。

お布施の書き方に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

お布施の渡し方

僧侶にお渡しするお布施は、タイミングが大切です。

失礼のないお札の選び方、入れ方をしたら、失礼のない正しいマナーでお渡ししましょう。
お布施を渡すタイミング
法要の際、僧侶にお布施のタイミングは、実ははっきりとしたルールがあるわけではありません。

お布施は喪主のタイミングでお渡ししましょう。

ただし、 一般的には法要が終わった後、もしくは法要の前にお渡しするのが正しい渡し方とされています。

参列者が多く対応に忙しい場合は葬儀会社の担当者、または親族にお願いしておきましょう。

法要が終わった後、お寺に出向いて、お礼とお布施をお渡ししても何ら問題ありません。
この場合、お寺の方にいつ出向くのかを伝えておくとなお良いでしょう。

お布施の渡し方
お布施を僧侶にお渡しする時は切手盆という小さなお盆の上に乗せてお渡しするのが、正しい渡し方です。

切手盆がない場合は袱紗を使用しましょう。
お布施で注意しなければならないのは渡し方と、お金の入れ方です。

渡し方はマナーに従ってお渡ししたのに、あとでお金の入れ方を間違っていたなんてことも少なくありません。

急なことで慌ててしまわないよう、お布施の入れ方、渡し方について、前もって学んでおくと良いでしょう。

切手盆に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。
お布施の渡し方に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

お布施はお札の正しい入れ方、渡し方が基本となるもの

僧侶への法要の謝礼としてお渡しするお布施は、失礼のない入れ方、渡し方が基本となります。
僧侶のせっかくのお気持ちに水を差すことは、絶対にあってはならないものです。

お布施を僧侶にお渡しする際は、お金の入れ方、渡し方には十分に注意しましょう。

失礼のない入れ方、渡し方は喪主としての務めであり、責任でもあります。
初めての法要となれば誰もが慌ててしまって、スムーズにできないこともあるでしょう。

しかし、法要が終わった後、入れ方等で失礼があっては大変です。
間違った入れ方でお渡しして、あとで後悔するよりは前もって覚えておく方が良いでしょう。

お金の入れ方、渡し方は、一度学んでおけば、早々忘れるものではありません。
時間のある時に葬儀会社、親族に相談しておくことをおすすめします。

お布施のお札の入れ方は?

お札の表面が封筒の表側に来るようにします。また、新札を使うのもポイントです。

お布施の入れ方で使用する封筒は?
奉書紙に包む入れ方が正式です。また、白い封筒に入れる方法もあります。

お布施の袱紗への入れ方は?
お布施を入れた袱紗は右側から畳んで折り込んでいきます。また、袱紗は紫やグレーなどの色味をチョイスします。

お布施の入れ方と一緒に用意するものは?
お車代や御膳料を一緒に用意する必要があります。異なる封筒に入れる方法を取るのもポイントです。詳しくはこちらをご覧ください。

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