家族葬を行う時の会社への連絡
葬式
家族葬を行う際は会社へ連絡をすべきなのでしょうか。
連絡する際はどのような内容を伝えるべきなのでしょうか。
連絡すべき内容
連絡する手段
これらを説明します。
なお、家族葬については以下の記事をご覧ください。
【終活カウンセラー監修】家族葬とは?参列者・費用・流れを解説!体験談も
第三人生編集部
連絡すべき内容
基本的に、会社に連絡すべき内容は以下の通りです。
故人との関係性
家族葬の日程
どれくらいの期間休むのか
休む際の連絡手段
香典や弔電は受け付けているのか
故人との関係性
まずは、 『誰が亡くなったのか』 ということを伝え、 故人との関係性 も明確に伝えます。
家族葬の日程
家族葬の日程 が決まり次第、伝えます。
更に、葬儀のスタイルが 家族葬であることも明確に伝えましょう。
どれくらいの期間休むのか
家族葬を行うにあたり、 どれくらいの期間休むのか ということもきちんと伝えます。
一般的には、各会社には 忌引き休暇制度 があります。
故人との関係性によって取れる忌引き休暇の日数も異なるので、そのことも考慮に入れて休む期間を設定します。
休む際の連絡手段
家族葬等で仕事を休む場合の連絡先や連絡手段などもきちんと伝えておきます。
特に、地方に帰省して家族葬をする時は、帰省先なども伝えておきます。
香典や弔電は受け付けているのか
家族葬の場合、一般弔問客は香典や弔電でお悔やみの気持ちを示します。
しかし、場合によっては故人や遺族の意向で 香典や弔電、供花を受け付けてないこともあります。
そのため、『香典や弔電を受け付けるか否か』のお知らせはきちんと会社側に伝えます。
家族葬の弔電については、こちらを見てください。
家族葬の弔電の送り方のマナーや手順!辞退された時の対応は?
第三人生編集部
連絡する手段
基本的に、家族葬について会社に連絡する際は 直近の上司 や 総務 に伝えます。
できれば 電話で直接 伝えます。
ただし、状況によってはメール等で家族葬の旨を伝えても問題ありません。
家族葬を会社に伝えるメリット
会社
家族葬を会社に伝えるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
基本的に以下のものが挙げられます。
忌引き休暇を取得できる
慶弔見舞金が支給される
忌引き休暇を取得できる
忌引き休暇 とは、家族や親族が亡くなった際に取得できる休暇のことを指します。
忌引き休暇の長さは、故人との関係性や各会社の規定によって異なります。
家族や親族が亡くなった際には、『お通夜や葬儀を行う、参列する』ことに加え、『役所に書類を提出する』ことや『銀行口座を止めるなどの手続きを行う』必要があります。
それらを考慮した上で、忌引き休暇が与えられます。
忌引きについては、こちらも見てください。
忌引きとは?休暇適用の親等の範囲、日数、申請方法!マナーや挨拶も
第三人生編集部
慶弔見舞金が支給される
慶弔見舞金(けいちょうみまいきん)とは、会社員本人やその家族に慶事や弔事があった際に支給されるものを指します。
慶弔見舞金は香典とは別物であるとされています。
香典と慶弔見舞金の具体的な違いについてみていきましょう。
慶弔見舞金 香典
渡す時期 お通夜や葬儀当日でなくてよい お通夜や葬儀当日
受け取り手 会社員本人 喪主
主旨 福利厚生 相互扶助
返礼品 不要 必要
香典を慶弔見舞金として渡す 会社もあります。
そのような際は、香典のお返し等は不要となります。
更に、 慶弔見舞金を香典として渡す 会社もあります。
これらの規定は企業や組織によって異なるのでその都度対応します。
会社に家族葬の旨を伝えれば慶弔見舞金を得ることができます。
ただし、慶弔見舞金を受け取るためには、各企業が定めた手続きを踏むことになります。
死亡証明書などの提出が求められることもありますので状況に応じて対応するようにしましょう。
慶弔見舞金については、こちらも見てください。
慶弔見舞金とは?相場や申請方法を解説!課税対象になる?注意点も
第三人生編集部
家族葬を会社に伝えるデメリット
葬儀会場
これまで家族葬を会社に伝えるメリットを見てきました。
それに対してデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
デメリットとしては以下のものが挙げられます。
家族葬の旨が必要以上に多くの人に広がる可能性がある
香典などの対応をする必要がある
家族葬の旨が必要以上に多くの人に広がる可能性がある
中には、家族葬の実施や身内の不幸をあまり多くの人に知られたくない、という方もいらっしゃると思います。
そのような方は、家族葬の実施を会社に連絡することで必要以上に多くの人にその旨が伝わってしまう可能性があることを頭に入れておきましょう。
香典返しなどの対応をする必要がある
会社に家族葬を行うことを伝えることによって、会社側が香典などの用意をする場合があります。
しかし、家族葬を行う場合は香典を受け付けていない場合も多く、状況に応じてその旨を伝える必要があります。
更に、香典をいただいた場合は、香典のお返しなどを準備する必要があります。
香典を受け取るか同課は早い段階で決めておき、会社に家族葬を行うことを連絡する際に一緒に伝えると良いでしょう。
香典返しについては以下の記事で取り上げています。
香典返しの時期や相場、挨拶状やのし、おすすめ商品も紹介【100名アンケート】
第三人生編集部
会社の関係者から弔問や香典を受けた場合
葬儀 花
会社の関係者から弔問や香典を受けた場合はどのような対応を取るべきなのでしょうか。
会社の関係者が弔問に来た場合①家族葬当日
会社の関係者が弔問に来た場合②葬儀後
会社関係者から香典をいただいた場合①会社名義の場合
会社関係者から香典をいただいた場合②個人名義の場合
これらを順に説明します。
会社の関係者が弔問に来た場合①家族葬当日
会社の関係者が家族葬に弔問に来たときはどのような対応を取るべきなのでしょうか。
まず家族葬の前提として、会社の関係者はお通夜や葬儀には参列しないことがマナーとなっています。
しかし、伝達がうまくいっていない場合等に稀に会社関係者がお通夜や告別式に弔問にくる場合もあるでしょう。
その際は、まず弔問にいらっしゃってくださったお礼と家族葬の予定であったということを伝えます。
その上で、基本的にわざわざ足を運んでもらったわけなので、そのまま帰宅させず、焼香をあげてもらうなど臨機応変に対応します。
会社の関係者が弔問に来た場合②葬儀後
家族葬が終わったあとに会社関係者が自宅等に弔問にきてくださることもあるでしょう。
そのような際はどのような対応をとると良いのでしょうか。
まずは、 『弔問に対するお礼』 を述べましょう。
更に、会社を休んだことに対して謝る必要はありませんが『ご不便をおかけしました。』等と、ひとこと伝えましょう。
家族葬の弔問については、こちらを見てください。
家族葬に弔問(参列)すべき?後日弔問する時の香典・服装のマナーも解説
第三人生編集部
会社関係者から香典をいただいた場合①会社名義の場合
会社関係者から 会社名義 で香典をいただいた場合の対応についてみていきたいと思います。
基本的に、『法人名』や『代表取締役』の名前等が香典の表面に記載されている場合は、会社の総務部から福利厚生の一環として渡されたものであることが多いです。
この時は、香典をもらっても香典のお返しをする必要はありません。
なぜならば、香典は経費からでている場合が多いからです。
ただし、会社ごとの規定や会社の規模によって香典の規定は異なります。
自分の会社の香典の制度について一度調べてみるのも良いでしょう。
会社関係者から香典をいただいた場合②個人名義の場合
会社関係者から個人的に香典をいただくこともあるかと思います。
この時は、会社名義で香典を受け取った際とは異なり、会社関係者一人一人が私費でお金を包んでくださっている場合が多いです。
そのためそれぞれの人に対して香典のお返しをする必要があります。
また、社員連名で香典をくださった場合は、会社関係者ひとりひとりが少額ずつ私費にてお金を出し合い香典としている場合が多いです。
この時は、ひとりひとりに香典のお返しを渡すのは難しいことが多いので、皆で取り分けなどができるお菓子などの返礼品を渡すと良いでしょう。
家族葬の香典については、こちらを見てください。
【100名アンケート】家族葬で香典は必要?金額相場や欠席時の対応方法も
第三人生編集部
家族葬を行う旨はなるべく会社に伝えましょう
今回の記事では、
家族葬を行うときの会社への連絡
家族葬を会社に伝えるメリット
家族葬を会社に伝えるデメリット
会社関係者から弔問、香典を受けた際の対応
についてみてきました。
今回の記事で見てきたように、家族葬の旨を会社に伝えることで 『忌引き休暇の取得』 や 『慶弔見舞金の受け取り』 など様々な待遇を受けることができます。
更に、会社を休むにあたり正式な理由を言うことで会社関係者からの理解も深く得られることでしょう。
あまり、家族や親族など身内の不幸を広めたくないと思う方もいらっしゃることと思いますが、家族葬を行う旨を会社に伝えることで得られるメリットは多いです。
よって、家族葬を行う際はなるべくきちんと会社に連絡を入れましょう。
更に家族葬を行うことを会社に連絡する際の手段や、連絡内容などもきちんと把握しておくことが大事です。
これらのことに気を付けて、会社の理解も得た上で家族葬を行えると良いですね。