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葬儀

2024.04.23

生前戒名とは?メリットや注意点!お布施相場や位牌に刻む場合

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生前戒名をご存知でしょうか。
誰かがなくなったときに位牌に刻む戒名は亡くなってからでなくてもつけることができます。

生きているうちに戒名をいただくことを生前戒名といいます。
そもそも戒名は仏教では、元々は生前につけるものでした。

これから生前戒名を考えている方のために、生前戒名のメリット、注意点をご紹介します。

生前戒名とは
お墓
生前戒名とは、書いて字のごとく生前中に 自分の戒名をもらっておく というものです。
仏教の世界では仏の教えを守る証明として本来の名前とは違ったもう一つの名前をつけます。

戒名とは
先ほど説明したように、 戒名とは仏教徒として新たに受け取る名前です。
現代では生前でなく死後に家族や親族が菩提寺の方にお願いをし、住職が戒名を定めます。

名を頂くことによって仏の世界に入ることの許可に通じるため非常に重要な役割を担います。
位牌に刻む文字の一つでもあり、死者を弔う文字とも言う事が可能です。

実際の内容に関してはその人が存命中の様子や家族関係などを踏まえ寺の住職が定めるため、自身で選ぶ事はっ不可能です。

戒名に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

戒名とは?宗派別の付け方やランク別の値段を解説!生前戒名も
第三人生編集部

最近は生前戒名が知られている
以前は戒名は死後に寺側から定められる形式がほとんどでした。
しかし、 最近では生前に考え、ある程度自身の意向に沿った形の文字や言葉を選ぶ方が増えています。

また、費用額が低くなることもあり、終活の一環として予め行う方が増えているのが最近の潮流の一つです。

以降では利点欠点双方の面から説明を行ってきます。

本来戒名は生前に授かるもの
位牌
現代では戒名は死んだ後につけるのが普通になっています。
さらに現代は仏教的な意味合いの元での世界に入るという意味とともに、

死者を弔う
大切な人の供養をする
という意味で、死後に定めることが一般的です。

生前戒名の仏教的意味合い
元々、戒名とは お釈迦さまの教えを守る ということを誓った人に与えられる名前です。
真の仏教徒として仏に仕える意味合いから生前の受け取りでした。

中国から仏教が伝えられた当時は実際に生きている際に仏教徒としての名前をつけることは普通でした。

むしろ存命中の方が仏教の信仰の紅しとされました。

戒名は今でこそ死後の形式が主ですが、本来の意味を考えると、生前戒名というのは、 とても徳の高い行為 だと言えます。

生前戒名のメリット
メリット
得られる主な利点としては以下の通りです。

金額が安く済む
納得のいく名前になる
以降では上に述べた二点の解説、また実際に記される文字と金額の対応に関しても解説を行います。

お布施の金額が相対的に低い
基本的には生前戒名にする場合の方が、自分が死んでから家族が住職さんにお願いした後に定めるよりも、お布施の金額が低めに設定されています。

お寺へ行って名前を決める際、お布施を支払いますが、その値段は書き込む文字の内容で異なります。
戒名やお葬式をあげる際のお布施は「お気持ちで」と言われますが、相場があり、大体の額が決まっています。

実際の具体的な金額に関しては以降で解説を行います。

生前戒名の位
位牌
仏教徒としての名前は漢字2文字 で表されていました。
現代は10文字程度で2,3文字の言葉をいくつか組み合わせて戒名が作られています。

全ての人に2文字の漢字が与えられるのは仏の世界においてはどんな人も平等であるという考え方に基づきます。

ですが、階級が存在するのも事実です。

現代では最後に「信士」「信女」がつく戒名が一般的です。
高位の文字としては「院居士」「院大姉」などがあり、倍ほどの金額がかかります。

生前中に戒名を決める場合も同様にお布施の金額に違いがありますが、それぞれに低めの設定です。

生前だと納得のいく戒名に
亡くなった後でお寺から名前を授かる場合には自分で戒名を選ぶ事はできない一方、存命中であれば、自分でつけたい文字をある程度考えることができるのがメリットの一つです。

なお、お寺の住職の方は必須であり、全て自分で勝手に決めることはできません。
しかし、住職さんに 入れて欲しい言葉をリクエスト したり、適切な文言に関する相談や助言を受ける可能です。

生前戒名の注意点
注意点
前述のように利点も多い生前戒名ですが、その分問題が存在し注意すべき事項も多々あります。

生前戒名の存在を家族に伝える
自分で戒名の用意があること事態を 親族の誰かに話しておく 事が必須です。

自分で満足できる素敵な戒名を頂いておいたとしても、親族や家族の誰かがそれを知らないと、死後に自分でつけた名前を使う事が不可能です。

元気なうちに生前戒名を受けたのに、その後本人も忘れてしまったり、不慮の事故等で無駄になる可能性があります。

他の家族と一緒に暮らしていくても、そういった場合に備えて、予め家族の相談と同意を受けた上で行って下さい。

生前戒名に関する菩提寺への依頼
存命中に戒名をつけようと思っている場合は、 自分にとって近い菩提寺への依頼 のが一般的です。
菩提寺とは、昔から続くご家庭の場合、そのご先祖様の代からお葬式やお墓のお世話などをして頂いているお寺のことです。

菩提寺は事前の把握が必須です。
お葬式を出したり、お墓を作るのは菩提寺側なので、もし他のお寺で頂いた場合寺側がお墓に入れる事を断る事も多いです。

もし拒否した場合はお墓を設ける事ができないため、死後に新たに戒名をつけ直したり、葬儀をやり直したりして余計に費用がかさむ恐れがあります。

自分の親族の迷惑と繋がらないよう、予め自分の菩提寺を確認し、同意を受けた上で行って下さい。

もし次男や三男などで菩提寺がない場合は、自分が納骨する予定のお寺にお願いするのが一般的です。

生前戒名のお布施はどのくらい?
お布施の際 挨拶
次に生前戒名でお寺に納めるお布施の相場についてご紹介します。
また、その金額は一律ではなく、戒名事態の位や菩提寺で変動します。

以下の表を参考程度に大まかな金額に関しては想定して下さい。

生前戒名と通常の戒名の比較
戒名の内容を踏まえた際の金額としては以下の表の通りになります。

相場    お布施代    生前戒名のお布施代
信士・信女    15万円程度    8万円程度
院号信士・院号信女    40万円程度    20万円程度
これらの相場を見てみると、お寺に納めるお金は一般的な死後よりも 安くなっている ことがわかります。

宗派ごとの違い
宗派毎のお布施の相場に関しては以下の通りです。

相場    信士、信女    院号信士、院号信女
真言宗    30万円ー    80万円ー
浄土宗、天台宗    30万円ー    70万円ー
臨済宗    30万円ー    ー
日蓮宗    ー    30万円ー
浄土真宗    10万円ー    ー
これらの相場は死後にお願いする戒名ですが、それでも宗派ごとに異なっています。

生前位牌に刻む戒名
位牌
位牌とは
位牌とは、戒名を刻む木の板のことです。
一般的には誰かがなくなったときにお寺で頂くものだと思っている方も多いかもしれません。

その際、彫られる文字は金色で彫られており、亡くなった後には仏壇に置いておくのが一般的です。
しかし、存命中に頂いたものがある時は 生きている間でも考えてもらった戒名を位牌に刻んでおく こともできます。

位牌に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

位牌とは?位牌の準備・選び方・金額相場まで!戒名の入れ方も解説
第三人生編集部

生前位牌を作る場合
生前位牌を作る場合、そこに書かれる2文字の本来の仏教の名前である部分は、赤字で書かれます。

死後、赤字だった部分全てを金文字で記し直します。

なお、例えば夫婦のうちのどちらかが先に亡くなった時、夫婦二人分の位牌を事前に作っておいて、亡くなった方のものは金文字に、そして生きている方の名前を赤字とする事も可能です。

生前位牌は仏教的には徳が高い行為
仏教的に生前に位牌を作ることを 逆修 といい、亡くなった後で位牌を作る一般的なスタイルよりも、徳の高い行為とされます。

またお墓に関しても存命中の用意の方が、死後に用意するよりも7倍徳が高い行為とされます。

生前位牌のメリット
利点は以下の通りです。

家族の負担を減らすことができる。
自身の意向に沿ったものを時間をかけて選べる。
家族の負担を減らす事が可能
生前位牌では前述した通り、 お布施代が死後に戒名を作るよりも安くなるので位牌が安く作る事が可能です。
そのため、家族の負担を減少に繋がります。

生前に自身の意向に沿ったものを時間をかけて選べる
死後に位牌を用意する場合には49日までに用意を行うので、時間に限りがあります。
一方で、生前位牌なら じっくりと時間をかけて選べます 。

【コラム】自分で戒名をつけるときの注意点
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戒名は基本的にはお寺へ行って、住職の方が記します。

ですが、 きちんと戒名の構成を作る ことができれば、自分の物に関してオリジナルで選べます。

ですが、仏教に詳しくないと全て自分で考えて戒名をつけるのは難しいことです。
最後に自分で戒名をつけるときの注意点をご紹介します。

納骨の拒否
戒名をつけてもそれを菩提寺に連絡せずに、自分だけで考えて名前を決定すると、納骨事態の拒否を受ける事があります。

理由としては、戒名事態の仏教的規則です。
使用可能な漢字、使用不可能漢字があります。

またその人の性格や趣味、生前の行いなども関連させてつけるので、それらもふまえた戒名にする必要があります。
漢字や言葉を自分で考えてつけたいと思っている方は、 事前に菩提寺に連絡、相談 しておくのが無難です。

祖先の戒名も参考にする
戒名は先祖の位よりも高いものをつけてはいけないという決まりがあります。
そのほかにも夫婦の戒名の場合は似た雰囲気のものにするなどのルールもあります。

ですから、 戒名をつける時には、自分の先祖の位牌を見て、その人たちの戒名を見て参考にするといいです。
最近では戒名を自分でつける際に参考にできるような本もありますから、それらを参考につけるといいですね。

生前戒名も一つの検討に
この記事では生前戒名を主な軸として利点や問題点の解説、実際の費用に関しても説明を行ってきました。
以下が簡単な概要です。

通例死後に受け取る戒名を存命中に定めるのが生前戒名
費用が安く済み、自身の意向により近い戒名の受け取りが可能
作成する際には予め菩提寺へ相談を行い同意を受けた上で行う
親戚や家族等の同意、作成した旨を必ず伝える
費用は記載文字や宗派で異なる
近年の生活に合わせた新たな形の葬儀事項が求められる現代社会において、生前戒名は一つの新たな手段と言う事が可能です。
本来の意味合いからも、徳の高い行為として仏教的な考えの面からも不足はありません。

しかしながら、特に寺社墓地の場合菩提寺との関係性を踏まえる必要があり、お墓に遺骨を入れる事ができない等の問題事項がでる可能性もあります。

僧侶の方だけでなく予め家族などに相談を行い、全体的な同意の元で行って下さい。

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