オレオレ詐欺の被害
オレオレ詐欺とは子供や孫の振りをして、緊急事態を装いお金を騙し取ることです。
特に高齢者の方が狙われることがあります。
オレオレ詐欺は世間でも認知度が高く、対策も警察や銀行、郵便局のATMでも注意を促されています。
被害件数や被害金額は少なくなってきているものの、まだまだ被害が多く更なる対策が必要とされています。
オレオレ詐欺対策①思い込みを捨てる
詐欺
オレオレ詐欺の対策としてまず、思い込みを捨てる事が大切です。
「絶対自分は騙されない」と思っていた方が騙されてしまうのがオレオレ詐欺です。
不審な電話はもちろん、親族を名乗る電話でも注意をするようにしましょう。
「もしかしたら詐欺かもしれない」という気持ちを常に持っておくことが大切です。
オレオレ詐欺対策②知らない番号からの電話に出ない
オレオレ詐欺のほとんどが固定電話に掛かってきた電話です。
掛かってきた電話番号を表示できる設定にしておきましょう。
掛かってきた電話番号を表示したり、よく利用する電話番号を登録できる固定電話が売られています。
よく掛かってくる家族や友人、お店や会社などの電話番号などはあらかじめ登録をしておきましょう。
そうすることで、知らない番号からの電話に出てしまう事を減らす事でオレオレ詐欺の対策となります。
オレオレ詐欺対策③留守番電話に設定しておく
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オレオレ詐欺の被害に遭わない対策として一番簡単なのはオレオレ詐欺の電話に出ないことです。
留守番電話にしておく事で、掛かってきた電話を確認してから電話に出ることができます。
留守番電話のメッセージ録音を開始し、電話の相手や内容を確認してから電話に出ることができます。
あらかじめ、電話を掛けてくる方に「オレオレ詐欺対策の為に、留守番電話にしてある」と伝えておくといいでしょう。
オレオレ詐欺対策④騙されたふりをし警察に通報する
もしオレオレ詐欺の電話に気付いた場合は騙された振りをしながら警察に通報することで再犯を防止する事ができます。
オレオレ詐欺はお金をATMで振り込む場合と「受け子」というお金を受け取る役割の方にお金を渡す事があります。
「受け子」は弁護士であったり、会社の先輩であったりその時の状況で変化します。
騙された振りをして、警察に通報しお金を渡す所で警察に逮捕させるというお年寄りも多くいらっしゃいます。
一人で判断せず、まずは警察に相談することがオレオレ詐欺の対策といえます。
オレオレ詐欺対策⑤相手の情報を聞き出す
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オレオレ詐欺といっても、相手が子供や孫の情報を知っている場合もあります。
避けた方がいい質問は以下の通りです。
生年月日
住所
勤務先
出身校
もし、本人と確証が持てない場合は、家族しか知り得ないより個人的な情報を確認してみましょう。
また警察官や弁護士を名乗る者からの電話の場合もあります。
警察官の場合は警察署と所属する課、弁護士の場合は、所属する弁護士会などを確認するといいでしょう。
より詳しく相手の情報を聞き出すことでオレオレ詐欺の対策をすることができます。
オレオレ詐欺対策⑥合言葉を作っておく
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オレオレ詐欺の対策として子供や孫とあらかじめ合い言葉を決めておくことで被害を防ぐ事ができます。
オレオレ詐欺の電話が掛かってきても「合い言葉は?」と聞くことで本人ではないということがわかります。
本人同士でしか知り得ない情報や合い言葉を共有しておく事は有効なオレオレ詐欺の対策です。
オレオレ詐欺対策⑦本人に確認をする
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オレオレ詐欺の電話が掛かってきた場合、もちろん本人の携帯電話からではありません。
その場合考えられる利用をご紹介します。
携帯の電話番号を変えた
会社から掛けている
会社の携帯電話で電話を掛けている
携帯電話を紛失して借りている
色々な理由があります。
しかし一度電話を切り、本人に電話を掛けてみることが大切です。
携帯電話や自宅、会社などに掛けてみて本人と連絡が取るか、または無事を確認しましょう。
オレオレ詐欺対策⑧振り込む前に相談する
オレオレ詐欺と確証が持てない場合でもまず誰かに相談をすることが対策といえます。
お金を振り込む前に、必ず第三者に相談しましょう。
家族
警察
消費者ホットライン
銀行などの金融機関
近くに家族がいるのが一番ですが、そうでない場合は警察に相談するのがいいでしょう。
オレオレ詐欺か確証が持てず警察に電話するのは気が引けるという方は消費者ホットラインという専門の窓口があります。
オレオレ詐欺対策⑨ATMの利用限度額を下げておく
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あらかじめATMの利用限度を下げておくことでオレオレ詐欺の対策をすることができます。
詐欺の振り込みの場合、コンビニのATMでの振り込みを誘導されるこも多いとされています。
ATMの限度額が低いと必ず金融機関の窓口での手続きが必要になります。
窓口で高額の振り込みをする場合、少しでも怪しい箇所があると詐欺を疑われるのでオレオレ詐欺の対策となります。
オレオレ詐欺対策⑩会話を録音する
会話を録音する事はオレオレ詐欺の対策として効果的です。
会話を録音する方法をご紹介します。
電話をスピーカーにして携帯電話で録音する。
電話をスピーカーにしてボイスレコーダーで録音する。
録音機能がついている固定電話で録音する。
電話に録音機器を後付けする。
最近の固定電話では、電話を着信する前に「通話を録音します」というガイダンスを流すことでオレオレ詐欺の対策ができます。
今、録音機能がついていない方も携帯電話や後付けの録音機器をつけることができます。
電話を受け、少しでも怪しいと思ったら「内容を忘れない様、録音していいか」と聞くだけでも効果があると言われています。
オレオレ詐欺の手口
オレオレ詐欺も日々進化しています。
オレオレ詐欺御代表的な手口を説明します。
振り込み型
カード横領型
現金受け取り型
振り込み型
緊急事態と装い、指定の口座にお金を振り込ませる詐欺です。
以前は振り込み型が主流とされていましたが、今は減少していると言われています。
銀行やコンビニのATMを利用することで不振に思われる場合や、時間の経過や第三者の介入で詐欺に気付く場合がある為と言われています。
カード横領型
カード横領型とは色々な手口でキャッシュカードやクレジットカードを横領し、現金を引き出したりキャッシング等を利用する詐欺です。
カード横領型で考えられる手口をご紹介します。
あなたの口座が詐欺に利用された疑いがある。
新しいキャッシュカードに変更する必要がある。
口座が凍結する恐れがある
本人確認、手続きに暗証番号が必要
自治体、警察、銀行などキャッシュカードを預かったり、暗証番号を口頭で聞くことはありません。
キャッシュカードやクレジットカードを預かると言ったら詐欺といっていいでしょう。
現金受け取り型
振り込み型の手口をほとんど同じです。
しかし、振込みではなく「受け子」が警察官や弁護士、会社の同僚などになりすまし、現金を受け取る手口です。
振込型と違い、第三者の介入がなく完結してしまうので、途中で詐欺に気付くという事が少ないのが現状です。
最近では振込み型より現金受取型が増えてきています。
オレオレ詐欺の最新の手口
落とし物詐欺
鞄や財布を落としてしまったから電話も財布もなにもないからすぐに現金が必要だという手口のオレオレ詐欺です。
携帯もなくしてしまったので、元の携帯電話は利用できないと伝えることで、掛け直しを防ぐことができます。
落とし物によって会社の重要な書類や会社のお金を紛失してしまったということで高額な金額を要求される事があります。
上京型
オレオレ詐欺の振込み型が減少し、増えてきたのがこの上京型です。
高齢者に緊急を装い、現金を要求する手口は同じです。
以前は比較的、都市部に住んでる高齢者の被害が多くありました。
今は地方に住んでいる高齢者に、新幹線や飛行機を利用して都心まで来てもらい、現金の受け渡しを行う上京型のオレオレ詐欺が増えてきています。
お迎え、お誘いの手口
オレオレ詐欺の手口では被害者が振込みや、お金を渡しに行くのが主流でした。
お迎え、お誘いは更に第三者との接触や考える時間を与えない為の手口といえます。
電話で現金やキャッシュカードなどが必要になったと話し、受け子が自宅まで受け取りに行ったり、タクシーなどで迎えに行く手口です。
オレオレ詐欺のフレーズ
万が一、オレオレ詐欺の電話を取ってしまった時に気をつけなければならないオレオレ詐欺のフレーズをご紹介します。
スマホを紛失して電話番号が変わった
会社の電話から電話を掛けている
知人に携帯電話を借りて電話を掛けている
小切手が入った鞄を落とした
大金の入った鞄を盗まれた
会社のお金を使い込んでしまった
今日中にお金を用意しないとクビになってしまう
借金の保証人になってしまいお金が必要
緊急にお金が必要になり、すぐの振込みや受け渡しを要求してくるのが特徴です。
本人からではなく、代理人からの電話の場合もあります。
【コラム】オレオレ詐欺以外の詐欺
オレオレ詐欺以外の詐欺の手口をご紹介します。
還付金詐欺
融資金詐欺
架空請求
還付金詐欺
公的機関の職員などを装い、還付金を受け取れるなどと話し加害者に子金を振り込ませる詐欺のことです。
還付金の入金の為にATMの操作が必要だと電話でATMまで誘導します。
「エラーが起こっているので一度、指定の金額を振り込んで欲しい」などと言い指定口座に振り込ませる手口です。
また、ATMの操作が苦手な高齢者には操作を教える振りをして高額な金額を振り込ませたり、キャッシュカードを預かる手口です。
融資金詐欺
融資をすると言い、様々な名目でお金を振り込ませる詐欺です。
使用度の確認
保証金
保険料
紹介料
などと言いお金を振り込ませた後に連絡が取れなくなるという手口です。
商工団体や消費者金融を名乗り、中小企業や個人にを相手に詐欺をします。
架空請求
身に覚えのないサービスや商品の料金を請求する詐欺です。
電話やメールなどで、高額の請求をされます。
自宅へ行く
勤務先に連絡する
差し押さえを行う
強制執行
不安になる用語が書かれていることが多く、実際に支払ってしまうケースも少なくありません。
こういった連絡が来たときに気をつけるのは更に個人情報を伝えてしまうことです。
身に覚えがない場合はまず消費者センターなどに相談するのがいいでしょう。
オレオレ詐欺を知ることが最初の対策です。
オレオレ詐欺といっても様々なケースがあります。
不安になるような言葉を使い、考える隙を与えずにお金を要求してきます。
もし、不審な電話が掛かってきたらひとりで判断しない事が大切です。
お金を用意する前に必ず家族や警察などに相談しましょう。
日頃から子供や孫と連絡を取りコミュニケーションを取ることももちろん大切です。
事前に詐欺の手口や傾向を知り対策をしておく事でより、安心することができます。