70代からでも猫を飼える?飼育しやすい猫の種類や注意点などを解説
「70代になっても猫を飼えるの?」「歳を重ねてからでも世話ができるかな?」と疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。
結論、70代になっても猫を飼育することは可能です。猫と生活することで飼い主の精神的な安定につながったり運動量が増えたりなどのメリットもあります。ただし、猫を飼育する上で工夫や注意点を把握しておくことが大切です。
この記事では、70代からでも猫を飼えるのか詳しく解説します。ほかにも、おすすめの猫の種類や飼育するメリット、飼う前に把握しておきたい注意点もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
70代からでも飼育しやすいおすすめの猫の種類
70代から猫を飼う場合、飼いやすい猫の種類を選びましょう。猫の中には、運動量が活発な種類もいるためです。
おすすめの猫の種類は、以下のとおりです。
・アメリカンショートヘア
・ラグドール
・スコティッシュフォールド
・小型の猫(マンチカンなど)
種類1. アメリカンショートヘア
70代から飼育しやすい猫の種類として、アメリカンショートヘアが挙げられます。アメリカンショートヘアは、病気に対しての耐性が強く、体調を崩しにくいためです。
短毛種で密度も高いため、寒さ・暑さに対しても強い特徴があります。猫のお世話による負担量を減らしながら触れ合えるでしょう。
また、愛情深い猫種でもあるため、かかわりを持ちやすいのも魅力です。
種類2. ラグドール
ラグドールは、性格がおだやかでのんびりしている猫種なので、70代からでも問題なく飼育できます。
警戒心も薄くて周囲の環境の変化に対しても寛容な部分があるため、飼い主に負担がかかりにくいのも特徴です。
また、愛情深く人懐っこさを兼ね備えた猫種でもあるため、触れ合いも問題なく行えるでしょう。
友人や客人が家に来た際にも人懐っこさから問題なく触れ合えるため、対人の交流関係を気にせずに飼育できます。
ラグドールが、高齢者でも飼育しやすい猫種として挙げられます。
種類3. スコティッシュフォールド
スコティッシュフォールドは、折れた耳と丸い体型が特徴の猫種です。見た目が非常に可愛らしいため、一緒に過ごす中でたくさんの癒しを得られるでしょう。
また、比較的おとなしく人懐っこい性格をしているのも特徴です。活動量も控えめなので、非常に飼いやすい猫といえます。
種類4. 小型の猫(マンチカンなど)
小型の猫もこれから猫を飼う方におすすめです。サイズが小さい猫であれば、活発に動いた場合でも大きな負担につながりません。
例えば、マンチカンなどであれば、跳躍力や敏捷性も高くなく落ち着いているのが特徴です。
甘えたがりの猫も多いため、一緒に過ごす中で孤独感が減るなど、たくさんの癒し効果を得ることができるでしょう。
ミヌエットやデボンなど、小型の猫には複数の種類があるため、自分に適した猫を見つけてみてください。
70代から猫を飼育することで得られるメリット
メリットを目的に猫を飼うわけではありませんが、ここでは70代から猫を飼育することで得られるメリットを紹介します。
・精神的な安定につながる
・運動量が増えて健康につながる
・猫好きとの交流が増える
メリット1. 精神的な安定につながる
70代からでも、猫を飼育することで精神的な安定につながります。猫と一緒に生活することで、孤独感などの精神的な不安定さを紛らわせるためです。
猫を飼育して信頼関係を得られれば、自然と触れ合いが生じます。お世話をすることで、自己肯定感や自己効力感が得られますし、猫との触れ合いによってたくさんの思い出も作れるでしょう。
猫と一緒にたくさんの感情を得ることで、充実した時間を過ごせます。
ストレスの軽減にもつながるため、ぜひ自分が好きな猫を飼ってみてください。
メリット2. 運動量が増えて健康につながる
70代の方が猫を飼うことで日常の運動量が増えて、健康につながるでしょう。猫が運動不足にならないために、ある程度の遊びに付き合う必要があるためです。
厚生労働省から公表されている情報でも、健康促進のために運動によって体を動かすことが推奨されています。
猫を飼育する場合、トイレの掃除や食事の用意、遊びに付き合うことで体を動かすことになるため、運動不足の解消が期待できます。
毎日体を動かすことで健康の維持につながるでしょう。
ただし、無理に体を動かしすぎるとケガや転倒につながるため、可能な範囲で動かすことが大切です。
メリット3. 猫好きとの交流が増える
自分以外にも猫が好きな方はたくさんいます。そのため、猫を飼育し始めることで、猫好きとの会話が増えたり情報を交換したりなど社会的なつながりを広げることが可能です。
・猫を飼っている方同士で情報交換する
・SNSなどに投稿したり他の方の猫の生活を見て楽しんだりする
・イベントに参加してみる
・猫を飼っていない方でも猫が好きな方に話をする
猫を飼うことで他の方とのコミュニケーションが期待できます。
他にも、自宅に来た友人や客人との間でも、猫が姿を見せたり可愛い仕草を見せたりすることで会話のきっかけにつながるでしょう。
70代から猫を飼う際の注意点
70代から猫を飼うことで得られるメリットをご紹介しました。
多くのメリットがある一方、命を預かることに変わりないため、十分に注意点を把握しておくことも大切です。
主な注意点は、以下のとおりです。
・猫が体調を崩した場合に対応できるか
・体力的・経済的に飼育できるか
・猫を残して亡くなった場合に引き取り先はあるか
注意点1. 猫が体調を崩した場合に対応できるか
猫も人間と同様、突然体調を崩すことがあります。
遊んだ際にケガをしてしまうこともあるため、対応の可否をチェックしておくことが大切です。
症状によって動物病院でかかる金額は異なります。定期的な予防接種や健康診断なども大切なので、問題なく対応できるか事前に確認しておきましょう。
また、動物病院がどこにあるか、問題なく通えるかなどもチェックしておくことが大切です。
注意点2. 体力的・経済的に飼育できるか
猫を飼う際、体力的・経済的に問題ないか判断することも大切です。
一般社団法人ペットフード協会の情報によると、猫を飼育する際、1年間で約10万円ほどの費用が必要となるとのことです。
ほかにも、ケガや病気にかかった際の治療費、予防接種や健康診断、去勢手術などの費用も考慮しておく必要があります。
また、猫を飼育する際、ご飯を用意したり遊びに付き合ったりなどの体力が必要です。運動不足の解消にもつながりますが、体力的に問題ないかなども確認しておきましょう。
参照:一般社団法人ペットフード協会「猫 飼育・給餌実態と支出」
注意点3. 猫を残して亡くなった場合に引き取り先はあるか
猫の平均寿命は12年~18年と言われています。
その間に、飼い主であるあなたが亡くなった場合や猫を飼うことができない状態に陥った場合は、家族や知人に引き取ってもらえるか確認しておくと安心です。
自分がいなくなった際、猫が一人ぼっちにならないようにしておきましょう。
例えば、引き取り先を見つけてもらえるペット信託というサービスもあります。自分の健康状態と合わせて確認してみてください。
まとめ
70代の方でも、これから猫を飼うことは問題なくできます。
アメリカンショートヘアやラグドール、スコティッシュフォールドなどたくさんの猫種があるため、自分に適した猫を見つけてみましょう。
また、マンチカンなどの小型の猫もおすすめです。
猫を飼育することで、精神的な安定につながったり運動不足を解消したりできます。猫をとおして人との交流が増えやすいのもメリットといえるでしょう。
ただし、猫の命を預かることになるため、飼育する前に動物病院に問題なく通えるか、経済面や体力面は問題ないかなどをチェックしておきましょう。
注意点も抑えた上で問題ないと判断できれば、ぜひ猫を飼って楽しい思い出をたくさん作ってみてください。