お悔やみメールの例文とマナーを友人、上司・同僚、取引先別に解説!
お悔みをメールで伝えてもよいのか迷ったことがある方も多いのではないでしょうか。
また、お悔みメールを送る際には、どのようなことに注意して、どのような文面で書くべきなのかわからない方もいらっしゃることと思います。
今回の記事では、マナーや文面など、お悔みメールに関する様々なことについてみていきたいと思います。
【アンケート】お悔やみをメールで伝えるのはあり?
お悔やみの言葉は、直接会って対面で伝えるに越したことは、皆さんが考えてることです。
しかし、どうしてもタイミングが合わずに直接会うことができないこともありますよね。
『お悔みの言葉をメールで伝えても良いのか』 ということについて迷った経験がある方もいらっしゃることと思います。
そこで第三人生編集部で、100名以上の方を対象にして「お悔やみをメールで伝えても良いと思いますか?」というアンケートを実施しました。
結果として、約7割の方がメールでもいいという回答になりました。
しかし、結論から言いますと メールでお悔やみを伝えるのは問題ありません。
特に、日頃からメールを通じて会話をしている間柄であればなおさら問題はないでしょう。
一般的には、 『上司・同僚』や『取引先の人』 などビジネス関連の付き合いがある場合であれば、問題はないでしょう。
更に、会う機会の少ない友人や知人らであってもメールで問題ないと言えます。
ただし、親族などには直接伝えるか電話などで、お悔やみの気持ちをお伝えします。
文面ではなく、話す言葉の方がふさわしい場合もあります。
お悔やみメールのマナー
お悔みメールを送る際は、気を付けてほしい点がいくつかあります。
ここでは、 お悔みメールを送る際に気を付けるべきマナー について見ていきたいと思います。
以下の4つが挙げられます。
全体的に簡潔にまとめる
お悔みメールを送る際は、 全体的に簡潔にまとめます。
というのも、遺族の方は様々な手続きや葬儀の準備などで忙しい可能性があり、長文のお悔みメールをもらうと負担に感じてしまう可能性があるからです。
大事なのは、 『故人に対するお悔みの気持ち』 そして、 『遺族の方をいたわる気持ち』 を伝えることです。
最低限この二点を踏まえれば、お悔やみのメールとしてふさわしい文章になります。
言葉遣いに気をつける
お悔やみの気持ちを伝える際は、 言葉遣いに十分気を付けましょう。
これは、メール上でのやりとりに限った話ではなく、対面でお悔やみの言葉を伝えるときも気を付けるべきポイントです。
具体的には、 忌み言葉 にあたる言葉を使用しないようにしましょう。
忌み言葉とは、縁起の悪いことを連想させてしまう言葉のことです。
忌み言葉に複数個あり、連想させてしまう内容も異なります。
忌み言葉の一覧は以下の通りです。
忌み言葉 具体的な言葉
死を連想させてしまう数字 『四』、『九』などの数字
生死を直接表す言葉 『死んだ』『生きていた』
繰り返しの表現 『再三』『続く』『再び』『追って』
重ね言葉 『重々』『ますます』『またまた』『いろいろ』
不吉な言葉 『消える』『迷う』『苦』『落ちる』
仏式以外の宗教の場合 『冥土』『ご冥福』
更に、親しい間柄であっても、 なるべく丁寧語 で文章を書くようにしましょう。
相手のことを慮る
お悔やみのメールの受け手は、家族を亡くし、大きな悲しみに包まれている状況です。
更に、喪主などの立場であれば、様々な手続きや葬儀の準備などに追われ、精神的にも肉体的にもとてもつらい時期です。
そのため、 相手のことを考慮してお悔みのメールを送りましょう。
例えば、 『お返事は不要ですので、お気遣いなく。』 などと一言添えるだけでも、遺族の方の負担を軽減でき、配慮が感じられます。
絵文字は控える
日頃は、メールで絵文字などを多く使用するような間柄の友人に送るものであっても、 お悔みの言葉を述べる際は絵文字を使用してはいけません。
こちらも参考にして見てください。
間柄別のお悔やみメールの文例
お悔みメールを送る際の言葉遣いや文章は、 受け手との間柄 によって大きく異なってきます。
そこでここでは、間柄別にお悔みメールの文例をご紹介したいと思います。
ここでは、以下の間柄のお悔みメールの文面について見ていきたいと思います。
友人・知人
上司・同僚
取引先
その他(相手を特定しない場合)
友人・知人
友人や知人にお悔やみを伝える際は、たとえどんなに親しい間柄であっても 丁寧語 で文章を書くように意識しましょう。
更に、例えば、普段は友人の家族のことをあだ名や『〇〇ちゃんママ』などと砕けた呼び名で呼んでいた方もいらっしゃることと思います。
そういった場合でも、お悔みメール上では 『お母様』 や 『〇〇様』 とい丁寧に書くようにします。
加えて、友人や知人にお悔みメールを送る際は、『何かあればお手伝いしますので遠慮なくいってください』との旨を伝えると、労わっていることがより伝わります。
例文①
お母様のご逝去の悲報に接し、心よりお悔み申し上げます。
私に手伝えることがあれば遠慮なく申し付けください。
お母様のご冥福をお祈りいたします。
例文②
突然の訃報に、驚きと悲しみでいっぱいです。
すぐにでもお別れに駆けつけたいのですが、参列できず申し訳ありません。
心より、ご冥福をお祈りいたします。
私にできることがあれば、すぐに連絡してください。
上司・同僚
上司や同僚にお悔みメールを送る際は、『弔問に伺えなくて申し訳ない』という旨も入れられると良いでしょう。
更に、『仕事のことは気にせずに、家族との時間を過ごしてほしい』ということを伝えるだけで、上司や同僚の心を少しでも楽にすることができます。
例文①
この度は、お父様のご逝去の報に接し、ただ茫然としています。
謹んでお悔やみ申し上げます。
本来ならば、弔問に伺うべきところではございますが、メールでお伝えさせて頂きますことをお許しください。
仕事のことについては、お気になさらずどうぞお父様との最期の時間をごゆっくりお過ごしください。
この度は誠にご愁傷様でございました。
例文②
〇〇さんから□□様のご逝去を知り、ただ茫然としております。
やむを得ない事情により、お通夜とご葬儀に参列することができず、大変心苦しく思っております。
悲しみの深さを思うと、お慰めの言葉もございません。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
取引先
取引先の人にお悔みメールを送る際は、簡潔な文章を心掛け、あまり プライベートなことは問わない ということを心掛けます。
例えば、『故人の死因』などを問うような文章を書くことは失礼にあたります。
例文①
この度は、身内に不幸があったとお伺いしました。
心よりお悔み申し上げます。
ご弔問に伺えず心苦しいですが、メールにて失礼いたします。
突然のことで、ご落胆もいかばかりかと存じます。
どうぞご自愛ください。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
例文②
お父様逝去の報に接し、遅ればせながら心よりお悔やみ申し上げます。
ご葬儀で大変なところ、失礼ながらメールでのお悔やみとさせていただきました。
失礼のほどご容赦下さい。
落ち着かれましたら、またご連絡下さい。
ご冥福をお祈り申し上げます。
その他(相手を特定しない場合)
相手を特定しない場合や、上記の間柄以外の人にお悔みメールを送る際は、以下のような文章にします。
簡潔にまとめた内容で、お悔やみを伝えます。
例文①
この度は、〇〇様のご逝去の報に接し、心よりお悔み申し上げます。
お忙しいとは思いますが、どうかご自愛ください。
心より、ご冥福をお祈りいたします。
例文②
ご主人様のご逝去を知り、驚きと悲しみでいっぱいです。
この度のご不幸を乗り越えられますよう、心よりお祈り申し上げます。
心よりお悔やみ申し上げます。
お悔やみメールへの返信
基本的には、 お悔みのメールをいただいたらそれに対する返信をする ことがマナーとなっています。
ただし、お悔みのメールに対する返信の優先度は低いため、 葬儀の準備や各種手続きを優先させる よう注意します。
『お悔みのメールにはすぐに返信をしなければならない』なんてルールは存在しません。
そのため、葬儀などが全て終了し、少し余裕が出てきたタイミングで返信をしても良いことになっています。
特に、お悔みのメールに 返信不要 の旨が記載されている場合は、遠慮なくその言葉に甘え、しっかりと目の前のやることをこなしたうえで返信するようにします。
お悔みメールへの返信の文例は以下の通りです。
例文①
メールをいただいていたにもかかわらず、お返事が遅くなってしまい申し訳ございません。
お悔やみのメールをいただきありがとうございました。
お陰様で、無事に故〇〇のお通夜ならびに告別式を滞りなく終わらせることができました。
〇〇の生前中は、〇〇が大変お世話になりまして誠にありがとうございました。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、どうぞよろしくお願い致します。
例文②
このたびはお忙しい中、お悔やみのメールをありがとうございました。
まだ気持ちを整理できず、電話でうまく話せないので、申し訳ありませんがメールで失礼いたします。
本日葬儀告別式を無事に終わらせ、ようやく一息ついたところです。
しばらくの間、ご迷惑をおかけすることと思いますがどうぞよろしくお願いいたします。
【コラム】お悔やみをSNSで伝えても良い?
はてな
現代はSNS(ソーシャルネットワークサービス)と呼ばれるサービスが浸透しています。
そこで、SNSを利用してお悔みを伝えたいと考える方もいらっしゃると思います。
では、SNSを利用してお悔みを伝えることはマナー違反にはあたらないのでしょうか。
基本的には、 SNSを通してお悔やみを伝えても問題ない です。
ただし、この場合、気を付けるべきポイントとしては、 メッセージを不特定多数の人が閲覧できることを避ける ということです。
FacebookやTwitterなどの投稿でお悔やみの言葉を述べてしまうと、不特定多数の人に公開されてしまいます。
そのため、そのようなSNSを通してお悔やみを伝える際には、 ダイレクトメッセージ などの機能を使用します。
お悔みメールを送る際は相手の立場に立ちましょう
今回の記事では、 お悔みメール に関する以下のことについて見てきました。
お悔やみメールのマナー
間柄別のお悔やみメールの文例
お悔やみメールへの返信
SNS上でお悔やみを伝えても良いのか
お悔やみは、 対面で直接伝える ことが理想的です。
しかし止むを得ず、対面で伝えることができない場合は、 メール にてお悔やみを伝えることも可能です。
そのような場合は、 相手の負担にならないように お悔みの言葉を簡潔に伝えることを心掛けます。
しっかりとお悔みをメールで伝える際のマナーを把握し、失礼のないようにお悔みを伝えられると良いですね。
❓ お悔やみはメールで伝えてもよい?
メールでお悔やみを伝えても問題はありません。特に、ビジネス関係の方への対処に用いられます。詳しくはこちらをご覧ください。
❓ 取引先でのお悔やみのメールで気を付けることは?
簡潔に、丁寧な言葉で伝えることが大切です。また、相手の気持ちに配慮した言葉を選ぶことも重要です。詳しくはこちらをご覧ください。
❓ 取引先からのお悔やみのメールを受け取った際、いつ返す?
返信は必要ですが、葬儀の準備などを優先させても問題はありません。葬儀などが終わってから返信するのも良いでしょう。詳しくはこちらをご覧ください。
❓ 取引先からのお悔やみメールの返事はどのように書く?
香典をもらった場合、もらわなかった場合別に例文があります。また、メールの場合はより簡略化して書いても良いのがポイントです。詳しくはこちらをご覧ください。