終活とは?進め方やメリット・デメリットを解説!エンディングノートも
終活とはどういった意味があるでしょうか。
そして、終活を行うことで、どういったメリットがあるでしょうか。
これから終活について考える人も、まだまだ先の話だと考えている人も、これからご紹介する終活について確認してください。
終活についてのイメージが大きく変わるかもしれません。
終活とは
終活という言葉は、一度は耳にしたことがあるでしょう。
しかし、終活について詳しく理解をしている人は意外に少ないはずです。
終活とは死を迎えるにあたって、自分らしい終わり方をどうするべきかを考えることです。
その終わり方を考えて、さらにはその準備を整えることが終活の流れになると言えるでしょう。
終活は決して重苦しい、悲しいことではありません。
前向きに自分らしい最後を考えて整えていくことこそ、終活の本当の意味です。
では、この終活は世界で行われていることでしょうか。
実は終活は日本でとくに盛んに行われていることです。
海外でも似たようなことは行われていますが、日本ほど真剣に行っている国はありません。
日本でこれほどまでに終活が真剣に行われている背景として少子高齢化があります。
少子高齢化によって、自分が最後を迎えたときにお墓を守ってくれる人がいない、もしかすると自分自身もしっかりと葬儀をあげてもらえないかもしれないという不安があるからこそ、終活が日本で盛んに行われているのです。
核家族が増えていることもそうですが、日本ではこの終活は決して他人事ではありません。
終活を行う意味
終活を行う意味はどこにあるでしょう。
終活を行わなければならない意味は、人それぞれかもしれませんが、 多くの人は自分のためや家族のために行うでしょう。
家族であっても迷惑をかけることができないという思いが、終活を行う本当の意味です。
また、 自分の最後を綺麗に迎えるということも終活の意味かもしれません。
自分のため
終活は自分のためでもあります。
多くの人は家族のためと考えるかもしれませんが、 まずは自分を中心に終活を考えるのが本当の意味です。
終活とは言わばどのように自分の最後を迎えるのかなのです。
どのような亡くなり方をするべきか、そしてどのような供養をされたいのかなど、 終活とはまずは自分を中心に組み立てて考えるのが大切です。
家族のため
そして終活とは家族のために行うことでもあります。
自分が亡くなった後に、遺産相続をどうするべきか、遺品整理をしているときに トラブルが起こるようなことにならないかということを考えることも終活です。
自分が発端になって家族がトラブルになることは、できれば避けたいことです。
終活とはつまり、 自分が亡くなった後に周りに迷惑をかけないことでもあります。
終活を行うメリット
終活を行うことで、どのようなメリットがあるでしょう。
終活とはメリットを生み出すことです。
自分もそうですが、 終活とは家族に対してもメリットを生み出してあげることができます。
老後を前向きにさせる
ゴールを明確にすることにより充実する
遺産相続トラブル回避
老後を前向きにさせる
まず、終活とは老後を前向きにさせる効果があります。
死ということを目の前にした場合、誰でもネガティブな考え方になります。
しかし、 自分の死の後に周りに迷惑がかからないように綺麗に整えておけば、老後を前向きなものにしてくれます。
ゴールを明確にすることにより充実する
また、終活とはこれからの生活を充実させてくれるメリットもあります。
ゴールを明確にさせることで、老後は間違いなく充実したものになります。
自分の気持ちの中で、もやもやとしたものがあっても終活を行っておけば、そのもやもやは消えていくでしょう。
遺産相続トラブル回避
そして、 終活とは遺産相続のトラブル回避にも役立ちます。
家族に残した遺産は、家族を幸せにする場合もあれば不幸にさせてしまうこともあります。
終活を行っておけば、そうしたトラブルも回避できるでしょう。
そのために、 終活について真剣に考えることが重要です。
終活を行うデメリット
終活は多くのメリットを生み出してくれます。
しかし、 終活とはデメリットも存在します。
メリットばかりのように感じますが、終活を行うことで自分の心に不安が起こってしまうこともあります。
終活は自分の死を見つめることでもあるため、ネガティブな思考になります。
そうしたデメリットを解消させるには、終活カウンセラーなどに相談をすることが一番です。
どうすればそうしたデメリットを排除できるのかさらには自分も家族も困ることがない終活が行えるのかなど、 終活カウンセラーは自分に合った考え方や終活方法を提案してくれます。
終活の際の注意点
終活を行うときには、さまざまな注意点もあります。
終活とは、こうした 注意点を理解した上で行うことも大切です。
注意点を無視して進めてしまうと、周りに迷惑をかけてしまうかもしれません。
注意点①詐欺に注意
まず、終活とは自分の意思や考えで行うことですが、そのため詐欺に合ってしまう可能性が高くなります。
終活をしようと考えている人をだます詐欺集団もたくさんいます。
こうした詐欺集団に騙されてしまうと、自分だけではなく周りの人にも大きな迷惑をかけてしまうことになります。
終活とは慎重に、そして 信頼できる人に相談をするのが一番です。
注意点②一人で進めない
また、 無理に一人で進めることはおすすめできません。
終活とはひっそりと自分の思いで進めるようなイメージが強いかもしれません。
しかし、そうした行動を起こすと間違った方向に進んでしまう可能性が高まります。
必ず誰かに一度は相談をして、必要であれば信頼できる終活カウンセラーに相談をしましょう。
終活はいつから始めるのか
終活はいつから始めるのがベストでしょうか。
終活をしたいと考えていても、 実際にいつから始めるのが正しいのかはおそらく多くの人は理解していないでしょう。
終活とはできるだけ早めに行うことがベストです。
多くの人は、まだ先のことだ、まだ自分は元気だからと先延ばしにしてしまいます。
しかし、こうした考えを持っていると、急に体調を壊したときなどに対応できません。
気がついたときには、既に終活を取り組めなくなったと言うことも珍しいことではありません。
早く始める分には良い
終活を早く始めることについては、なんの問題もありません。
終活を早めに行っておけば、急に体が動かなくなったときに対応できるだけではなく、自分の安心感も高まります。
終活とは早めに考えて行動を起こすことで、大きな成果を発揮します。
確かに面倒だと考える気持ちは分かりますが、 自分だけではなく周りのことも考慮して早めの行動を心がけましょう。
終活の進め方①エンディングノート
終活とは自分だけではく、周りの幸せも考慮した行動です。
そして、その 就活をスムーズに実現させるためとして、エンディングノートと言うものがあります。
このエンディングノートはかなり重要なアイテムになりますので、エンディングノートについて理解を深めておきましょう。
内容①自分の情報
まず、就活とは自分の情報をしっかりと残しておくことでもあります。
自分の名前や生年月日、さらにはマイナンバーや保険証の情報などの自分の情報に関わることは、 全てエンディングノートに残しておきましょう。
この自分の情報はエンディングノートの基本情報となります。
内容②財産
そして、終活とは自分の財産を公にすることもポイントになります。
どういった財産があるのか、そして自分が亡くなったときにはその財産はどのように処理するべきか と言う内容をエンディングノートに残すようにしましょう。
内容③介護・医療
また、終活とは介護や医療についても考えてことです。
自分の体が動かなくなったときや、 判断ができなくなったときには、エンディングノートがとても重要な意味を持ちます。
エンディングノートには介護や医療に関することをしっかりと記載しておきましょう。
内容➃親族や友人関係
そして、 エンディングノートには親族や友人関係についても触れておきましょう。
とくに親族に関することは必ず触れておくべきです。
終活とは本人が亡くなった後に、 残された人がモヤモヤとた気持ちを持つことなく生活をしてもらうことも考えることです。
内容⑤葬儀やお墓
そして、終活で最も大切な 葬儀やお墓のことについてもエンディングノートに残しておきましょう。
葬儀やお墓のことは、自分の希望を書きながらも、家族に迷惑がかからないことも考慮して記載しておきましょう。
終活とはこの葬儀やお墓のことが一番重要なポイントになります。
内容⑥家族へのメッセージ
そして忘れてはいけないのが、 家族へのメッセージをエンディングノートの残すことです。
自分の子供や孫、夫や妻に今までの感謝の気持ちをメッセージとして残しておきましょう。
終活の進め方②遺言書
終活とはどういった手順で進めるべきでしょうか。
終活において遺言書はとても重要なものです。
この遺言書について考えてみましょう。
自筆証書遺言
自筆証書遺言とはその名の通り、 自分自身が記載する遺言書です。
自分で簡単に作成することができるため、費用などもとくに必要ありません。
しかし、自筆証書遺言には決まったルールがあります。
自分で書くことが条件であったり、一部でも他の人が代筆を行うと無効になること、また日付がないと無効になることなど、 ルールは必ず守って作成することが条件になります。
公正証書遺言
公正証書遺言とは、自分で遺言書を作成するのでなく、公証人が代筆を行う遺言書です。
専門の公証人が遺言書を作成してくれるため、確実な遺言書ができると言うメリットがあります。
どうしても自分で遺言書を作成することに不安がある、書き方や保管方法などが分からかいと言うときには、この公正証書遺言を利用するのが一番です。
ただ、当然ですが公正証書遺言を利用するには費用が発生します。
費用をかけてでも、 確実な遺言書を作成したい場合には、公正証書遺言が一番です。
秘密証書遺言
秘密証書遺言とは、 誰にも知られずに遺言書を作成する場合に取られる方法です。
自分の遺言を、家族も含めた誰にも公にしたくないというとには、この秘密証書遺言が最適です。
しかし、秘密証書遺言は公証人などに確かに遺言書であると言う確認を受ける必要があります。
そのため、 公証人などには遺言書を確認してもらう必要があります。
特別方式遺言
また、 これまで説明した遺言書の残し方とは別に、特別方式遺言もあります。
特別方式遺言とは、かなり特殊な状況下での遺言の作成方式になります。
例えば、急に様態が悪化して、命の危機に迫られている場合や、飛行機や船などに乗っているときに命の危機が迫っているときなど、 ある特別な状況下で残せる遺言です。
こうした遺言にも、証人が必要な場合がありますので、特別方式遺言とはどういった遺言なのかも理解しておくことが大切です。
終活の進め方③生前整理
終活をスムーズに進めるには、 生前整理を行うことが基本になります。
終活とは、生前整理を行うことが前提なので、必ず生きているときに、さらには元気なときに行うことが大切です。
まずは、身の回りのいるものいらないものを整理しましょう。
この必要なもの、そうでないものは、自分のものが将来、他の人の役に立つものかどうかの判断も行うと言うことです。
自分だけの視点で整理するのではなく、さまざまな角度から検証するようにしましょう。
後々の人のことを考慮して進めれば、とても大きなメリットを得られます。
どうしても判断ができない場合は、専門機関に相談をして必要なもの、そうでないものを判断しましょう。
終活の進め方➃葬送方法を決める
葬送方法を決めることも、終活を考えるうえで外せないことです。
自分が亡くなった後は、どういった葬儀を行って欲しいかを、明確に、そして誰が見ても理解できるように残しておきましょう。
自宅で葬儀をあげて欲しいのか、または大規模な葬儀場を借りて葬儀を行いたいのかは、人それぞれ考え方が違うはずです。
また、誰に最後に見送って欲しいのかも違うでしょう。
親族だけで葬儀をして欲しい、できるだけ多くの人を集めて葬儀を行いたいなど、明確に書面にして残しておけば、後に残された人はその書面を頼りに葬儀を進めて行けばよいのです。
こうした細かい思いは、自分のためだけではありません。
残された人に対しての気遣いでもあります。
終活とはそういった意味もあります。
終活の進め方⑤供養方法を決める
また、終活とは身の回りの整理だけではなく供養方法も決めておくことが重要です。
生前にどういった葬儀方法を行って欲しいと意思を示しておけば、 後に残られた人はその遺言に沿って葬儀を進めることになりますのでとても楽です。
とくに最近ではさまざまな葬儀が増えています。
一般墓だけでなく樹木葬や散骨など、あらゆる角度から検証しておき、自分の意思を示しておきましょう。
終活とは、完全に後に残された人が迷惑のかからない形にしておくことです。
葬儀についても妥協することなく、 細かい部分まで整えておくことを強くおすすめします。
供養方法に関して、詳しくはこちらを参考にしてください。
終活の進め方⑥介護や終末医療
高齢者 病院
介護や終末医療についても、終活とは何かと言うことを考える項目に入れておきましょう。
介護や終末医療は、とても重要な項目てす。
介護について
介護とは、体が自分の力では動かすことができなくなったときに、誰かに頼ることです。
体が完全に動かなくなってからでは自分の意思を示すことは難しくなります。
そうなる前に、介護を誰にどのようにお願いをするかを事前に考えておきましょう。
終活とは、こういったことも同時に考えておかなければいけません。
終末医療
終末医療とは、自分の最期をどう迎えるかが大きく関わってくることてす。
延命治療として、命がある限り、治療を続けて欲しいのか、それとも最期を迎えたと感じたときには、家族や親族に迷惑がかかる前に治療をやるかです。
また、残った自分の臓器を他の人に提供すると言う遺言も、終活の中に盛り込んでおくことも一つかもしれません。
終活とは、あらゆる角度から検証していき、 本当に自分がその立場になったことをイメージして、真剣に向き合うことが重要なポイントになります。
そのため、安易に考えるのではなく、真剣に終活について考える時間を設けましょう。
家族が終活してくれない場合の対応
家族が終活をしてくれない場合、 最終的にはお互いが困ることにもなります。
家族が亡くなられる前に、できる限り細かく終活を行ってもらうように、日頃から話をすることも大切です。
もしものときに備えて、家族が亡くなられる前に下記のことを終活の一つとして確認しておきましょう。
葬儀
お墓
法定相続人
介護
終末医療
遺言
生前整理
最低でも、これだけの項目は元気なうちに確認をしておきましょう。
しかし、終活をしてくれない理由は確認をしておくべきです。
終活をすることが寂しい、終活をどのように進めて良いか分からないなどの理由が本人にはあるはずです。
その理由をまずは確認してみることから始めましょう。
終活を取り組んでもらう方法
終活になかなか取り組んでもらえない場合、どういった対処方法を取るべきでしょうか。
できるだけ早めに終活を行っておいて欲しいと考えても、本人が動かなけへばなかなか前に進みません。
スムーズに取り組んでもらうには、無理に終活を行ってもらうのではなく、終活を行うことでお互いがどういったメリットがあるのかをまずは理解してもらいましょう。
終活とはどういったことなのかを、遠回しに説明するのも効果的です。
早めに行動を起こして、無理なく進めるようなペースにしましょう。
【コラム】残された家族が抱える問題
遺品整理業者
もし、亡くなられた方が終活を全く行っていなかった場合には、どういった問題が起こるでしょう。
残された家族は、思いの外、大きな問題に直面することがあります。
例えば相続の問題や生活資金の問題、葬儀の問題やお墓や仏壇の問題など、実はかなりたくさんの問題を抱えてしまいます。
終活とは、そうした家族が受ける可能性のある問題を排除する役割もあります。
終活とはどういったメリットがあるのか、終活を行わなければどういったデメリットが起こるのかを、じっくりと考える必要があります。
遺品整理の方法
終活ができない人の中には、遺品整理の方法が分からないと言う人もいます。
遺品整理は簡単そうに感じますが、確かにどこまで処理するべきか難しい面もあります。
大切なことは、全てジブンで判断しないことです。
必要であれば家族や知人、専門的な知識を持っている人に相談をしましょう。
大抵の人は、判断ができないまま遺品を持ち続けてしまいます。
捨てるべきと言う判断をしてくれる人が周りにいれば、遺品整理もスムーズに進みます。
終活とはについてじっくり考えることが大切
終活とはどういったことでしょうか。
おそらく、多くの人は、この 終活とはについて深く考えることはないでしょう。
また、終活と言うことに目を背けている人も多いかもしれません。
しかし、この終活とはについてじっくりと考える時間は、とても大切なことです。
自分自身のためだけではなく、家族や親族のためにも、 終活について一度、じっくりと考える時間を設けましょう。
そうすれば、必ず最期は大きなメリットになって返ってきます。