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葬儀

2024.04.30

お通夜・告別式とは?どちらに参列すべき?意味・日程・流れ・服装も解説

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「知人が亡くなったけどお通夜と告別式のどちらに参列すべきなのかわからない」などと困ったことがある方もいらっしゃることと思います。

そもそも、お通夜と告別式の違いは何なのでしょうか。

今回の記事では、お通夜・告別式に関する100名以上の方を対象としたアンケートも踏まえながら、お通夜と告別式の違いやそれぞれの流れ、着るべき服装などについて詳しく解説していきます。

【100名アンケート】お通夜と告別式の違い
お通夜と告別式の違いを正確に理解している方は案外少ないのではないでしょうか?
そこで、第三人生編集部が135名の方を対象に「お通夜と告別式の違いはご存知ですか?」というアンケートをとってみました。

アンケートの結果としては、半数以上の方が知っているという結果になりました。
一方で、約半数の方は違いが分からないという事が分かりました。

この記事を読み、お通夜と告別式の違いを詳しく理解していきましょう。
ここからは、お通夜と告別式に関して、2つの違いや日程について詳しく解説していきます。


お通夜と告別式の意味
葬式 受付
お通夜とは
本来、 お通夜 とは、故人が亡くなった当日の夜に家族、親族、親しい友人など、故人と深い関係性にあった者が夜通し線香やろうそくなどで灯りを絶やさないようにし、故人と最期の時を過ごす儀式のことを指していました。

しかし、時代の流れと共にこのような儀式を行う文化は薄れてゆき、代わりに、故人が亡くなって数日間の間の夜に、遺族、親族、知人、会社の関係者、近隣住民など多岐にわたる人々が参列し故人を偲ぶ儀式となりました。

現代のお通夜では、僧侶による読経、遺族、弔問客による焼香、通夜振舞いと呼ばれる会食などが一般的には行われます。
基本的に時間は 18時~19時ごろに開始 となります。

告別式とは
告別式 とは、基本的にはお通夜の翌日に行われる儀式のことを指します。
正確には、告別式は葬儀と意味合いが異なります。

葬儀は、故人の遺族が宗教様式に則って、故人を偲び葬る儀式のことを指します。
一方で、告別式は宗教様式などは関係なく、遺族、友人、近親者らが故人と最期の時間を過ごし別れを告げる社会的な儀式のことを指します。

本来、告別式は葬儀の後に行われ、参列者全員が墓地まで故人を送り、別れを告げる儀式でしたが、近年は葬儀と同時に行われることが多くあります。

一般的には、告別式では、僧侶による読経、参列者による焼香、弔事奉読などが行われます。
告別式に関しては、こちらもご覧ください。

告別式とは?葬儀との違いを知ってる人は2割!【時間・服装・香典のマナー】

お通夜と告別式どちらにいくか?
葬式 花
ここまで、お通夜と告別式の違いについてみてきました。
さて、お通夜と告別式への招待を受けた際、どちらに参列するのが正しいのでしょうか。

お通夜と告別式どちらに参列するべきか、というのは 故人との関係性 に基づき決まってきます。
ここでは、故人との関係性別にお通夜、告別式どちらに参加すべきなのかをみていきたいと思います。

直系家族
親族
知人、友人
会社の関係者、近隣住民
直系家族
直系家族とは、配偶者、親子、兄弟姉妹、孫のことを指します。
故人との関係が直系家族であるということは、 遺族 という位置づけになります。

故人の遺族である場合は、 お通夜、告別式どちらにも出席 します。
基本的に、遺族は葬儀屋と打ち合わせをして、お通夜、告別式を主催します。

そのため、お通夜、告別式にはどちらにもでます。
また、遺族は忌引き休暇を取得することができます。

親族
故人との関係性が、親族である場合は各自の判断によってお通夜、告別式どちらに出席するのかを決めます。
故人の生前中、故人と深い親交があった場合はお通夜、告別式どちらにも参加して良いでしょう。

故人の生前中、あまり深い親交のなかった場合や遠方に住んでいる場合などは、お通夜のみの参列や告別式のみの参列でも問題ありません。

知人、友人
故人との関係が知人、友人レベルであれば基本的にはお通夜、告別式のどちらかへの参列で問題ありません。
一般的には、 お通夜のみの参列が多い といわれています。

ただし、故人と深い関係性にあった場合などは、知人や友人も お通夜、告別式のどちらにも参列 する場合が多いです。

会社の関係者、近隣住民
故人との関係が会社の同僚や上司、近隣住民であった場合は お通夜のみ の参列の場合が多いと言われています。
ただし、この場合も知人、友人と同様、故人との生前中の関係性の深さによっても異なります。

状況に合わせて決めましょう。


お通夜と告別式の日程
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お通夜と告別式はどのようなスケジュールで行われるのでしょうか?
一般的には、故人が亡くなった翌日の夜にお通夜を行い、その翌日に告別式を行います。

ただし、遺族の都合や、火葬場の空き具合などによっては、その通りにお通夜と告別式の日程を定めることができない場合もあります。

故人が亡くなった時点で、火葬場の空き状況を一度確認し、遺族、僧侶の都合を考慮に入れた上で 早めに火葬場の予約を取りましょう。

更に、 友引 の日にお通夜や告別式を行うことに抵抗のある方もいらっしゃるでしょう。

実際には、友引の日にお通夜や告別式をしても問題ないということになっています。
しかし、友引の日には火葬場がお休みの場合などもあるので、確認を取るようにしましょう。

お通夜の時期については以下の記事で取り上げています。

お通夜はいつ?日程の選び方!亡くなった時間で日にちが変わる!


お通夜の流れ
お通夜 流れ
さて、先ほどお通夜の意味を確認しました。
お通夜当日はどのような流れで行われるのでしょうか。

遺族、親族集合
僧侶への挨拶
受付開始
お通夜開式
焼香開始
お通夜閉式
通夜振舞い
上記がお通夜当日の大まかな流れとなります。
それぞれの項目について詳しくみていきましょう。

1.遺族、親族集合
故人の遺族、親族はお通夜開始に先立ち、控室に集合します。
時間の目安としてはだいたい お通夜開式1時間前 ほどからです。

当日のお通夜の流れの確認などを行います。
また、 遺族、親族はお通夜開式の15分前までにはお通夜の会場へ行き着席 します。

2.僧侶への挨拶
喪主は、僧侶がお通夜の会場に到着したら挨拶を行います。
その際に、お布施(おふせ)を渡します。

また、お布施とは別に僧侶の交通費を お車代 として渡します。
更に、僧侶が通夜振舞い(つやぶるまい)に参加されない場合は、当日のお食事代を 御膳料 として渡します。

3.受付開始
受付は、お通夜開式の 約30分前 より開始します。
受付は、故人の直系の家族でなく知人や会社の関係者に依頼します。

受付では、弔問者へ芳名帳の記入を促し、香典を受け取り、管理します。

4.お通夜開式
僧侶の入場を持ってお通夜が開始されます。
お通夜の間は、僧侶による読経や法話などが行われ、所要時間はだいたい 約1時間 となっています。

5.焼香開始
読経が始まって約 10~15分後 から焼香が開始されます。
前列に座っている遺族、親族から順に行います。

焼香に関しては、こちらもご覧ください。

焼香の正しいやり方とは?意味や回数、宗派ごとの作法も解説

6.お通夜閉式
僧侶が退場したらお通夜は閉式となります。
このタイミングで喪主による挨拶が行われることが多いです。

通夜振舞いを行わない場合は、この時点で解散となります。

7.通夜振舞い
通夜振舞い(つやぶるまい)とは、故人の遺族、親族が弔問客に軽食を振舞い、皆で食卓を囲み故人を偲ぶために用意された会食のことを指します。

通夜振舞いは必ず行わなければならないというわけではありませんが、一般的に行われることが多いです。
通夜振舞いに関しては、こちらも参考にして見てください。

通夜振る舞いの所要時間や料理は?喪主の挨拶や参加者のマナーも解説


告別式の流れ
葬儀
ここでは、告別式の流れについてみていきたいと思います。

遺族、親族集合
受付開始
告別式開式
弔辞奉読
焼香開始
告別式閉式
お別れの儀
喪主挨拶、出棺
火葬
初七日法要、精進落とし
上記が告別式の流れとなります。
今から、告別式の流れの各項目についてみていきたいと思います。

1.遺族、親族集合
故人の遺族、親族は告別式開始の 約1時間前~50分前 に会場に到着するようにします。
告別式開始の約 15分前 までには着席を済ませるようにしましょう。

2.受付開始
告別式開始の 約30分前 より受付を開始します。
お通夜の受付同様、故人の子供や孫などの直系家族は基本的には受付を行いません。

受付は知人や企業の関係者に依頼します。
受付では、芳名帳への記帳を弔問者に依頼し、香典がある場合は香典を受け取ります。

3.告別式開式
僧侶の入場を持って告別式の開式とします。
僧侶入場の際は、遺族、親族は合掌しましょう。

告別式が開始すると、僧侶による読経が始まります。
読経の時間は宗派によって異なりますが基本的には 約40分~1時間 となります。

4.弔辞奉読
読経がひと段落すると、葬儀社から弔辞者の紹介があります。
誰が弔辞を読むのかについては、告別式に先立ち喪主によって指定されます。

基本的には、故人と深い親交のあった知人や会社の関係者がつとめることが多いです。
弔辞者が決まり次第、葬儀屋に伝えるようにします。

弔電がある場合は、葬儀屋によって紹介されます。
全ての弔電が奉読される場合もあれば、弔電が多い場合は名前だけ読み上げることもあります。

弔辞に関しては、こちらも参考にして見てください。

弔辞とは?内容・例文・忌み言葉を解説!当日の流れや読み方も

5.焼香開始
弔辞、弔電の奉読が終了すると、再び僧侶による読経が始まります。
その際に、遺族、親族、一般弔問客による焼香が行われます。

6.告別式閉式
焼香の終了をもって僧侶は退場します。
その後、喪主による挨拶が行われ、告別式の閉式となります。

これより先の儀式は基本的には、遺族、親族、故人とごく親しい友人などの近親者のみで行われます。

7.お別れの儀
お別れの儀では、「花入れの儀」と「釘打ちの儀」が行われます。

花入れの儀でもって、故人と最期の対面となります。
参列者が一人ずつ順番にお花や副葬品を入れます。

花入れの儀が終了したら、釘打ちの儀が行われます。
釘打ちの儀とは、お棺を閉める際に釘を小石で二回たたくというものです。

8.喪主挨拶、出棺
お別れの儀が終了したら、お棺の搬出が行われます。
霊柩車(れいきゅうしゃ)へお棺を乗せて、火葬場まで運びます。

その際に、喪主から弔問者に対して挨拶をし、お礼を述べます。

火葬場へは基本的に遺族、親族のみが向かいます。
一般弔問者は出棺の際に、合掌して見送り、出棺をもって解散となります。

喪主の場面毎の挨拶例文!話す内容や忌み言葉、読み上げの可否も解説

9.火葬
火葬には時間がかかるため遺族、親族は別室で集合し、待機します。

また、火葬場に到着したら炉前読経が行われる場合があります。
その場合は、遺族、親族は焼香を行います。

火葬後は、拾骨を行います。
拾骨は、お箸を使って遺骨を骨壺に収める儀式のことを指します。

【終活カウンセラー監修】火葬式とは?費用やメリット・デメリットを解説

10.初七日法要、精進落とし
火葬、拾骨が終了したら初七日法要を行います。
初七日法要は本来は故人が亡くなって7日後に行う法要のことを指しますが、日程の都合上、告別式の後に繰り上げて行われることが多いです。

初七日法要が終了すると、精進落とし(しょうじんおとし)が行われます。
精進落としとは、遺族が食事を用意し参列者で会食を行うことを指します。

精進落とし終了でもって告別式も終了となります。

精進落しについては以下の記事で取り上げています。

精進落としとは?流れと費用、挨拶の文例も紹介!しないことも可能?


お通夜と告別式の服装
お通夜と告別式はそれぞれどのような服装がふさわしいのでしょうか。
ここからは、お通夜と告別式それぞれにふさわしい服装について述べていきたいと思います。

お通夜の服装
「急な訃報を受けて、駆け付ける」という意味合いがあるお通夜においては、 平服や略喪服での参列も可能 であるとされています。
しかし、そうはいっても一般的には喪服での参列が通例となっています。

ここでいう喪服とは、 洋装の準喪服 のことを指す場合が多いです。

男性の場合
喪服 メンズ ダブル 準喪服
男性の場合は、ブラックフォーマルのスーツに白いワイシャツを合わせます。
ネクタイやベルト、靴下は黒色の 光沢のないもの を着用します。

靴は 黒色の革靴 がふさわしいとされています。
お通夜の男性の服装はこちらを参考にしてみてください。

お通夜の男性の服装は?正式礼装から平服、スーツのマナーを紹介

女性の場合
女性 準喪服
女性の場合は、ブラックフォーマルのスーツやワンピースもしくはアンサンブルを着用します。
必ず 黒色のストッキング を着用します。

お通夜の女性の服装はこちらを参考にしてみてください。

お通夜の女性の服装は?喪服の種類やマナーも解説!アクセサリーは?

男性も女性も、 結婚指輪を除くアクセサリー類の着用は控えましょう。
ただし、 真珠 のアクセサリー類の着用はマナー違反とはされていません。

告別式の服装
次に告別式での服装についてみていきたいと思います。
基本的には、すべての参列者は 喪服 を着用します。

喪服には、正喪服、準喪服、略喪服の三種類のものがありますがどのタイプの喪服を着用するのかは、 故人との関係性 によって多少異なります。

喪主の場合(男性)
喪服 スーツ
喪主は、 正喪服 を着用することが多いです。
男性の正喪服は、和装であれば黒色の羽二重染め抜き五つ紋付の羽織に、袴を合わせます。
男性の洋装の正喪服は、モーニングコートに白色のワイシャツ、黒色のネクタイを合わせます。

喪主の場合(女性)
正喪服
女性の和装の正喪服は、黒無地の染め抜き着物に黒色の丸帯を締めます。
女性の正喪服は、ブラックフォーマルドレスに黒色のストッキングを合わせます。

しかし、最近では喪主も準喪服を着用し、正喪服は着用しない場合もあります。

参列者の場合
喪主以外の親族や、一般参列者は 洋装の準喪服 を着用することが一般的に多くあります。
洋装の準喪服は、お通夜の服装と等しいです。

男性はブラックフォーマルのスーツに白色のワイシャツ、黒色のネクタイを着用します。
女性は、ブラックフォーマルのスーツ、ワンピース、アンサンブルに黒色のストッキングを合わせます。

告別式の服装に関しては、こちらを参考にしてください。

【図解】告別式での服装を男性・女性・子供、喪主・参列者別に紹介


お通夜と告別式の違いを理解し参列しましょう
今回の記事では、

お通夜と告別式の意味
立場別、お通夜と告別式どちらに参列すべきか
お通夜、告別式の日程
お通夜、告別式の流れ
お通夜、告別式の服装
についてみてきました。

基本的に、お通夜や告別式の流れや形態、服装のマナーなどはある程度一般化されているのできちんと理解しておきましょう。

一方、お通夜、告別式どちらに参列するかについては特に決まりは存在しません。
あくまでも故人との関係性を考慮し、自身の状況にあった参列方法をとると良いでしょう。

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